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境界性パーソナリティ障害と誤診されやすい病気|合併・併発も

境界性パーソナリティ障害の症状は、目立ちやすい特徴があるので、他の精神疾患に見え、誤診されやすいともいえます。

境界性パーソナリティ障害と合併・併発を起こしやすい病気には、次のようなものがあります。

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合併・併発・誤診も|境界性パーソナリティ障害

・強迫性障害
・依存症
・摂食障害
・うつ病
・非定型うつ病
・発達障害
・統合失調症
・他のパーソナリティ障害
・社交不安障害
・パニック障害
・認知症

それぞれの病気・障害について詳しくみてみましょう。

強迫性障害との合併・併発

強迫性障害の強迫症状は、手を洗う、鍵を確認するという行為が一般的でした。

ですが、現在では、激しい怒りの爆発、整理整頓にこだわりすぎて片付けられない、文節にこだわって話がややこしい、などの強迫性も増え、このような症状が境界性パーソナリティ障害と併発・合併しています。

依存症との合併・併発

境界性パーソナリティ障害の人が早む不安や恐怖などの感情を解消する目的で、アルコールや薬物を摂取しているうちに「依存症」に発展してしまうケースもしばしばみられます。

境界性パーソナリティ障害と依存症が合併・併発している場合では、まず最初に依存症の治療を優先して行います。

酒に酔った状態での衝動的な行為があると誤診されやすい傾向があります。

摂食障害との合併・併発

境界性パーソナリティ障害と摂食障害が合併・併発する主な症状として、過食のケースが多くみられます。

パンやお菓子、インスタント食品などを大量に食べて吐く、という過食行為を繰り返し、拒食症状もあらわれます。

太ることへの強い不安や恐怖の感情が強いのですが、本人には自覚がないことが多く、重症化すると命の危険があります。

境界性パーソナリティ障害における自傷行為、不安、慢性的な抑うつは、うつ病の症状との区別が難しいものです。

境界性パーソナリティ障害では相手を責める特徴がありますが、うつ病において他人と争ったり相手を責めることはないのが違う点です。

自傷行為の根底にある気持ちにおいても、両者には違いがみられ、うつ病の場合は「自分が悪い」という気持ちが強く、自殺に発展することが少なくありません。

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感情の不安定さは境界性パーソナリティ障害でもうつ病でもどちらにもみられますが、泣き叫んだり暴れたり、という行為はうつ病にはあまりみられず、内にこもる傾向が強いです。

境界性パーソナリティ障害と躁鬱病(双極性障害)の誤診もみられますが、躁鬱病/双極性障害の方が境界性パーソナリティ障害と比べると、きっかけがなくても気分が変わり、持続時間も数日間となっています。

非定型うつ病との併発・合併

非定型うつ病も境界性パーソナリティ障害も、イライラしやすい、怒りっぽい、相手を責めるという症状が似ています。

両者の違いは、非定型うつ病では自傷行為など自己破壊的な行動がない点、境界性パーソナリティ障害では対人関係の問題がある点、になります。

発達障害との合併・併発

アスペルガー症候群にもみられる人間関係トラブル、衝動的なADHDなどとも、境界性パーソナリティ障害の症状は共通していて、自傷行為をふくむ衝動的な発達障害を境界性パーソナリティ障害と誤診するケースもあります。

境界性パーソナリティ障害と発達障害が併存しているから、という説もありますが、発達障害では見捨てられ不安や他者支配の感情はない、という点で違いがあります。

統合失調症との併発・合併

境界性パーソナリティ障害は、そもそも統合失調症と神経症の境界線上にある「境界例」の書状なので、区別・判断はとても難しいといえます。

またどちらも思春期での発症、患者割合が多いという点でも共通しています。

ですが、境界性パーソナリティ障害では、不安を解消するために自傷行為や衝動的行動を繰り返しているという点が特徴です。

他のパーソナリティ障害との併発・合併

境界性パーソナリティ障害以外のパーソナリティ障害(統合失調型、依存性、強迫性、演技性)においても、衝動的行動の症状がみられます。

境界性パーソナリティ障害と他のパーソナリティ障害の併発・合併しているという考え方もありますが、リストカット、性依存、オーバードーズなどの衝動的行動の背景にある不安などの心理に目を向ける必要があります。

見捨てられ不安があるのは、パーソナリティ障害のなかでも境界性パーソナリティ障害だけです。

統合失調型パーソナリティ障害では解体不安があり、強迫性パーソナリティ障害では罪の意識があります。

他の病気・障害

境界性パーソナリティ障害の対人関係の不安定さは社交不安障害と似ていますし、不安の感情が強くてパニック状態に陥りやすい点ではパニック障害と似ています。

また、急激な性格の変化、感情の不安定さで境界性パーソナリティ障害と思われた女性が、実は認知症だった、という例もあります。

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