【境界性人格障害の特徴】不登校やひきこもり、DV(家庭内暴力)も多い

境界性人格障害(ボーダーライン障害)の特徴に、不登校、ひきこもり、DV(家庭内暴力)がみられる例もあります。

不登校、ひきこもり、DV(家庭内暴力)と境界性人格障害(ボーダーライン障害)の間には、どのような関係があるのでしょうか。

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境界性人格障害には不登校やひきこもり、DVも多い?

境界性人格障害(ボーダーライン障害)というと、すぐ怒る、激しい怒りの感情、情緒不安定などが目立ちやすい特徴です。

それら原因には「見捨てられるかもしれない」という強い不安が関係しています。

また、その強い不安が要因となり、不登校やひきこもり、家庭内暴力(DV)に発展してしまう境界性人格障害(ボーダーライン障害)の人もいます。

他にも、境界性人格障害(ボーダーライン障害)の場合では、自傷行為(リストカット)や過食などの症状があらわれるケースも決して少なくないのです。

不登校やひきこもりの原因は?

まずは、不登校やひきこもりの原因と境界性人格障害の関係についてみてみましょう。

子どもが学校に行かない、行けない、という「不登校」や、自分の部屋や家に閉じこもって外に出ない「ひきこもり」の原因は簡単なものではなく複雑な要因が絡まりあっているものです。

その不登校やひきこもりの要因のひとつとして、境界性人格障害(ボーダーライン障害)が関与しているケースもみられます。

そこで、具体例で考えてみましょう。

境界性人格障害(ボーダーライン障害)の場合、心理的に強い不安を感じやすい傾向があります。そして「相手から見捨てられた」と思い込みやすい点も特徴的です。

相手やまわりの人から見れば何でもないようなささいな出来事でも、境界性人格障害(ボーダーライン障害)の人は極端な思考パターンが影響して「見捨てられた」「傷つけられた」と思い込むことがよくあります。

「見捨てられた」と強く思い込み、うつ状態になり、その結果、不登校やひきこもりになってしまう、という境界性人格障害(ボーダーライン障害)の人も少なくないのです。

子どもから母親へのDV家庭内暴力も多い?

境界性人格障害(ボーダーライン障害)の子どもが、DV家庭内暴力をしてしまうケースもしばしばみられます。

特に、家庭内暴力(DV)の対象となりやすいのは「母親」です。

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DV家庭内暴力の心理的原因は?

境界性人格障害(ボーダーライン障害)の子どもが母親に対して家庭内暴力DVをするのには、どのような原因があるのでしょうか。

DV家庭内暴力は、相手を支配したい、コントロールしたい、という欲求の究極のかたちといえます。

境界性人格障害/ボーダーライン障害の子ども(娘が多い)にとって、一番見捨てられたくない相手は自分の母親です。

Dv家庭内暴力の対象は一番見捨てられたくない相手に向かう傾向があり、そのため母親が被害者になることが多いのです。

境界性人格障害(ボーダーライン障害)の「見捨てられたくない不安」「相手をコントロールしたい、支配したい」という感情が、DV家庭内暴力の心理的な原因となっていると考えられます。

【対応】DVの原因を本人に問い詰めない

子どもから子育ての責任を問われ、暴力もふるわれてしまうことは、母親にとっては非常につらいことです。

境界性人格障害の本人に「なぜ暴力をふるうの?」と聞いたところで、本人も精神的に混乱しているため答えることができません。

望ましい対応としては、境界性人格障害本人の気持ちを想像し、思いやりのある対応がよいのですが、それも難しいのが実情です。

せめて、母親側の怒りや混乱を直接境界性人格障害の子どもにぶつけないようにしましょう。

母親も興奮してしまうと、状況が悪化してしまう危険性が高くなるので注意しましょう。

父親や叔父など第三者の介入が効果的

ボーダーライン障害の子どもから母親への家庭内暴力(DV)は、親子だけの密室でおこなわれる傾向があります。

ですので、母親と子ども(娘)を仲介できる第三者的な立場の人が介入すると効果的です。

父親でもいいのですが、できることであれば、叔父や義兄などの第三者的な人の方がよいでしょう。

重症の場合には親子の距離を離すことも

DV家庭内暴力が繰り返される場合には、長期間にわたって負のスパイラル、悪循環がある状態、と認識することが大切です。

当事者が理解するのは簡単なことではありませんが、カウンセラーなどの専門家に話を聞いてもらって問題解決の方法を探します。

DV家庭内暴力が深刻な事態であれば、一時的に親子が離れて距離を置くことを検討することもあります。その場合の注意点は「子どもを見捨てるわけではない」ことを十分に伝えることが大切です。

◆この記事は、パーソナリティ障害臨床の第一人者である岡田尊司先生(岡田クリニック院長)執筆・監修の「ササっと分かる境界性パーソナリティ障害(講談社)」の内容に基づいて、当サイト運営事務局の心理カウンセラーが編集を行っています。

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