【大人のADHDの特徴】仕事に集中できない、気が散りやすい

大人のADHDの特徴のひとつに「気が散りやすい」ことがあげられます。

仕事や勉強など、ひとつの物事に集中できないため、なかなかはかどらなかったり、ミスが多かったり、結果的に周りから低い評価を受けることになってしまいます。

スポンサーリンク

大人のADHDの主な特徴「不注意」

ADHDとは英語の「Attention Deficit Hyperactivity Disorder」の頭文字をとった略称で、日本語では「注意欠陥多動性障害」という意味に訳されている発達障害の一種です。

診断名にもあるように「注意欠陥=Attention Deficit」(不注意)はADHDの中心的で特徴的な症状のひとつです。

ADHDの不注意は、気を抜いたり、怠けたりすることが原因となっているわけではなく、本人が注意しようと意識して心がけていても、自分の注意力がうまくコントロールできなくなり、集中が途切れてしまうのです。

集中できないことが原因で成績低下も

大学や高校などの授業中でも、ADHDの場合、自分の意思とは無関係にふと意識が飛んでしまって、先生の話が頭に入ってこなくなることもあります。

授業が面白くないから聞くのをやめたというわけでなく、無意識に集中力が切れてしまう状態です。

ADHDではこうしたことが頻繁に起こるため、授業内容が理解できなかったり、勉強がついていけなくなったり、結果的に学業成績が低下してしまうことになり、学習面で悩むADHDの人も少なくありません。

仕事でもミスが多かったり、集中できないことも

ADHDの不注意は、会社で働く社会人のケースだと、書類に目を通しているときや、会議で資料を読んでいるときなどに、途中でどこまで読んだかわからなくなってしまうこともあります。

スポンサーリンク

真剣に読んでいたのにもかかわらず、意識が途切れたように、何回読み返してもその部分の内容が頭に入らないことも起こります。

また、仕事中に職場の隣の人のキーボードを叩く音が気になってしまったり、自分の席の後ろを人が通るだけで気が散ってしまうADHDの人もいます。

そうしたことが要因となり、仕事でもミスが増えたり、作業が遅くなったりしてしまうのです。

普通の「気が散る」程度ではない?

たとえADHDの本人が集中しようと努力し、意識していたとしても、周りの物音や声、目に映る光景が刺激となり、集中が途切れてしまうのです。

ADHDの人の不注意、注意散漫さは、一般的な「気が散る」程度ではありません。

普通の人なら気にならないささいな音などの刺激に過剰反応してしまい、作業が手につかなくなってしまうのです。

そのため、大人のADHDの不注意については、職場の周りの人からの理解や共感を得ることは難しいことも少なくありません。

周囲からの評価が低くなりがちな大人のADHD

ADHDがある人は、集中力が続かない、気が散りやすいことが要因となり、勉強や仕事において効率が低くなりやすく、良い成果をあげることが難しいでものです。

そのため、学校や職場において、ADHDがある人への周囲の評価は下がりやすく、能力の低い人と思われがちです。

集中力が持続できないことは、ひとりの大人として未熟な印象を与えることにつながり、他にすばらしいアイデアや能力を持っていたとしても、未熟なイメージにかき消されてしまう可能性が高いといえます。

ですので、多くのADHDの人は「集中力が続かない」という特徴のため、過小評価されていると考えられます。

◆この記事は、お茶の水女子大学大学院教授である榊原洋一先生執筆・監修の「図解よくわかる大人のADHD(ナツメ社)」の内容に基づいて、当サイト運営事務局の心理カウンセラーが編集を行っています。

スポンサーリンク