【Q&A】大人のADHD、子供との違いは?原因は?治る?まわりの接し方は?

発達障害のひとつであるADHD(注意欠陥多動性障害)は、子供の発達障害として一般的に知られていますが、最近では「大人のADHD」っも注目度が高まってきています。

子供だけでなく大人の中にもADHDの特徴を持ち、日常生活の中で困難に遭遇している人がいるのです。

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大人のADHDの場合、社会生活を送る上でどのような悩みや問題が考えられるのでしょうか。

Q. ADHDは子供の発達障害ではないの?

ADHDは発達障害のひとつであり、今では子供の時にわかることが多いのですが、中には成長して大人になってからADHDに気づくケースもあります。

ADHDの多くは小学校に入学後に親や先生が気づくことが一般的ですが、症状が軽度であったり、ADHDの特性を受け入れてもらえる環境だったなど、ADHDが問題となることなく成長して、大人になって社会に出るまで表面化しなかった例もあります。

ADHDは子供だけの発達障害ではなく、大人のADHDも存在しています。

Q.子どもと大人のADHDでは何が違うのか?

子どものADHDと大人のADHDでは何が違うのでしょうか。

子どものケースと比較すると、大人のADHDの方が周囲の理解を得ることが難しく、人間関係の摩擦やトラブルが多くなりがちです。

子どもだったら大目に見てもらえるような問題行動は、大人のADHDでは周囲の人から許容されないことも多く、周りの人との対人関係において摩擦が起きやすくなります。

また、大人のADHDの場合、長年にわたって本人が心理的ストレスを抱えてきたことが原因となり、二次障害をおこしていることも少なくありません。

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Q. 大人のADHDかどうか調べるには?

大人のADHDかどうかを調べるためには、発達障害の専門医の診断を受ける必要があります。

精神科などの専門医に。発達障害であるADHDの診断基準に該当するかとうか見てもらう必要があります。

ただし、大人のADHDを診断できる医師の数はまだまだ少ないため、ADHDの診察経験がある医師かどうか事前に確認するとよいでしょう。

Q.大人のADHDは治る?

ADHDの主な原因は「脳の機能障害」と考えられています。

脳の機能障害そのものを治療して治すことはできませんが、薬で症状を抑制することは可能です。

また、服薬と併行して、苦手な分野を補うための環境調整やソーシャルスキルトレーニング(SST)を受けることで、社会適応力を向上させていくことも大切です。

Q.大人のADHDの原因は何?

ADHDの原因は主に先天的なもの、生まれつき脳の一部の機能にかたよりがあることが発症原因といわれています。

脳の神経伝達物質の働きが不十分であることも、ADHDの原因といわれていますが、まだ明確な原因ははっきりわかっていません。

ただし、親のしつけや子育てがADHDの発症原因になることはありません。

Q.大人のADHD、周りの人の接し方は?

大人のADHDの場合、まわりの人はどのような接し方がよいのでしょうか。

ADHD本人の苦手な部分を克服させるよりも、得意なことを伸ばして活躍できるようなサポートが望まれます。

忘れっぽい、集中力が続かない、などはADHDの代表的な症状であり、努力で克服できるものではないことを、周囲の人は理解しましょう。

その上で、ADHDの長所ともいえる豊かな発想力、フットワークの軽さなどを活かせるように支援しましょう。

◆この記事は、お茶の水女子大学大学院教授である榊原洋一先生執筆・監修の「図解よくわかる大人のADHD(ナツメ社)」の内容に基づいて、当サイト運営事務局の心理カウンセラーが編集を行っています。

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