人の話を聞かない病気?話に割り込んでくる人も【大人のADHD】

大人のADHDの場合、職場などの対人関係で問題やトラブルを起こしたり、人間関係に溝をつくってしまうことが多くなりやすいものです。

中でも、人の話を聞かない、急に話に割り込んでくる、など、ADHDの人は話の聞き手になることが苦手なため、対人コミュニケーションがうまくいかないケースも少なくないのです。

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人の話を聞かない病気なの?【大人のADHD】

大人のADHDでトラブルになりやすいのは、相手の話を最後まで聞かない、途中で話に割り込んでしまう、急に話し始める、といったタイプの人です。

ADHDの人は「話の聞き役」になることが苦手で、自分の話したいことが頭の中に思い浮かぶと、自分が話すことに夢中になってしまい、相手の話を聞くことを忘れてしまいます。

他人の話を最後までじっくりと聴くことが困難なことも、ADHDの影響といえます。

話に割り込んでくることもADHDの特徴

ADHDの場合、自分が言いたいことを思いつくと、それをすぐに言わないと忘れてしまいます。

自分の言いたいことを頭の中に置きながら、相手の話を聞いて理解したり、相づちをしたり、質問することは、ADHDの人には難しいことです。

また、ADHDの特徴的な傾向として、ひとつの物事に集中すると別のことを考えることができなくなり、無理に2つ以上のことに集中しようとするとどちらもわからなくなってしまうことがあります。

そうなってしまう前に、人の話に割り込んで、自分が思いついたことを急に話し出すと考えられます。

ですが、こうしたADHDの行動はまわりの人からは「人の話を聞かない」「自分のことばかり話し続ける人」という目で見られることになってしまいます。

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説明を聞かないため仕事のミスにもつながりやすい

「人の話を最後まで聞けない」というADHDの特性は、仕事のミスにもつながりやすいといえます。

ADHDの場合、職場の上司の指示や説明をきちんと聞かずに作業を始めてしまうため、やり方を間違えたり、ミスが多くなったり、とう事態を起こしやすいのです。

また学校でも先生の話や指示をちゃんと聞いていないため、忘れ物が多かったり、提出物の内容や期限を間違えてしまうこともあります。

このような問題が多いため、ADHDの人は仕事や学業において低い評価を受けやすいといえます。

一度に多くのことを覚えられない

また、ADHDには、一度に多くの情報を処理できない、という特徴もあります。

説明が長かったり、一度に多くの指示を出されると、ADHDの人の頭の中は混乱してしまいます。

聞いたことを全部覚えることができないため、大切な情報を忘れてしまったり、聞き間違えてしまうことも多く、勘違いをする可能性も高くなりやすいのです。

そのため、ADHDの人は同じことを何回も聞き直したり、勘違いしたまま仕事をするため、まわりの人から「何を聞いていたの?」と責められることもあります。

相手からの信頼や信用を失いやすいADHD

ADHDの人が、人の話を聞けない、話に割り込んでしまうという傾向があることで、失ってしまうことは決して小さくありません。

仕事や家庭など日常生活の場面で、頼まれ事や約束の時間をたびたび聞きもらしてしまうと、相手からの信用や信頼が失われてしまいます。

仕事で取引先との大事な商談の日時を間違えてしまい、取引先からも、職場の上司や同僚からも、同時に信頼を失うこともあります。

また家庭では、保育園や幼稚園のお迎えを忘れてしまうことも少なくなく、家族からの信頼を失うだけでなく、保育園側からも「だらしない親だ」とレッテルを貼られてしまうケースもあります。

◆この記事は、お茶の水女子大学大学院教授である榊原洋一先生執筆・監修の「図解よくわかる大人のADHD(ナツメ社)」の内容に基づいて、当サイト運営事務局の心理カウンセラーが編集を行っています。

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