先延ばし症候群かも、後回しにする癖も?大人のADHDの問題点

大人のADHDに見られる特徴のひとつに「先延ばしにする」「後回しにする」という傾向があります。

大事な仕事や手間のかかる作業にとりかかることができず、先延ばしにしてしまい、後回しにして遅らせてしまうことが多く、まわりの人からの信頼を失うことになります。

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先延ばし症候群かも?大人のADHD

大事な仕事や集中力の必要な課題、時間がかかる用事をすぐに始めることができず、ぐずぐずと後回しにして時間を浪費してしまう「先延ばし症候群」もADHDの特性のひとつです。

ADHDの本人の気持ちとしては「面倒くさいから後回しにしよう」「今ややる気がおきない」「まだ時間があるから大丈夫」と、ついつい仕事や用事を先送りにしてしまうのです。

そして、もう手遅れになってしまう程ギリギリになると、やっと始める、という具合です。

後回しにする癖がひどく、結局間に合わないことも

こうしたADHDの先延ばし症候群のような後回しにする癖のせいで、様々な問題が引き起こされてしまいます。

会社での大切な仕事なのに手つかずのまま放置して、結局期限までに終わらず、職場の仲間やお客様に迷惑をかけてしまうこともあります。

学校での宿題や論文などの提出物でも、ADHDの場合、「まだ締め切りまでは時間がある」と先延ばしにしているうちに、期限が目前になってからあわててとりかかるが間に合わない、という事態も少なくありません。

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このようなADHDの「先延ばし症候群」「後回しにする癖」が原因となり、周囲の人の信頼や期待を失ってしまい、大事な仕事や用事をまかせられないと見限られることになってしまうのです。

ADHDの人は先の見通しが甘い?

ADHDがある人が何でも先延ばしにしてしまったり、後回しにしてしまう理由には「見通しの甘さ」があります。

普通であれば「今すぐ始めないと間に合わない」と思う状況であっても、ADHDの人は「まだ間に合う、大急ぎでやれば何とかなる」といった甘い判断が背景にあります。

例えば、5時間かかる仕事を「自分なら3時間でできる」といったように、ADHDの人は妙な自信を持つ傾向があります。

しかし、現実はそう甘くはなく、3時間で完成させることができず、間に合わない、遅れてしまう、という結果になります。

一度そういう失敗を体験すると、次からは甘い見通しを反省するのが一般的ですが、ADHDの人は次も同じような失敗を繰り返してしまう、とう傾向があります。

ADHDだといろいろなことに手を出してしまうことも

ADHDの人は、一度に多くの仕事や用事を抱え込もうとする傾向がみられます。あれもこれも、と興味が移り、全部に手を出してしまうのです。

ですが、結局は全部を処理することができず、後回しにしなければならないことが出てきて「先延ばし」になります。

「どうせできもしないのに、なぜあれもこれも抱え込むのか」とまわりの人は思いますが、ADHDの特性ゆえにいろいろなことに手を出さずにはいられないのです。

ADHD本人も引き受けるときは「大丈夫、全部できる」と確信していて、「できないかもしれない」と冷静に考えて判断することができません。

◆この記事は、お茶の水女子大学大学院教授である榊原洋一先生執筆・監修の「図解よくわかる大人のADHD(ナツメ社)」の内容に基づいて、当サイト運営事務局の心理カウンセラーが編集を行っています。

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