ADHDは依存症になりやすい?感情のコントロールや自制ができない

感情のコントロールがきかない、自制ができない、というのもADHDの特性のひとつです。

些細なことで突然怒り出したり、興奮がおさまらず物に当たったり、家族や友人といった身近な人が巻き込まれてしまうケースもあります。

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感情のコントロールができないADHD

ADHDのある人は、子どもも大人もすぐに怒り出してしまう傾向がみられます。

ほんのささいなことでも激しく怒り出したり、感情が爆発してしまうことも少なくありません。

例えば、冷蔵庫のドアをきちんと閉めなかったとか、洗ったはずの食器が少し汚れていたとか、ほんの小さなことだったりします。

そういった些細な事柄がADHDの人には大問題に感じられ、いきなり怒りの頂点に達してしまうのです。

怒りや暴言が人間関係のトラブルにも

ADHDの人は、自分で感情のコントロールができなくなり、相手に対して暴言や罵声を吐いてしまうこともあります。

しかし、ADHDの人の怒りの感情は数分ほどでおさまり、その後は何もなかったようにおだやかになるのが一般的です。

暴言を吐いた相手に対しても、特に憎んでいたり、恨んでいるということもなく、その時の勢いで激しい怒りの感情をぶつけただけ、ということのようです。

とはいえ、怒りや暴言をぶつけられた相手は心に傷を残すことも多く、親しい友人や恋人など人間関係でのトラブルが起きやすいのがADHDの特徴です。

仕事の場では、相手が上司や取引先のお客さんであっても、ADHDの人は激しい怒りをぶつけることがあり、仕事上のトラブルにつながることもあります。

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ゲーム依存やネット依存のリスクも|ADHD

ADHDの人は、欲求をコントロールすることも苦手です。

自分が欲しいと思った物は、何がなんでも欲しいと必死に執着するほどですが、いったん手に入れてしまうとパタリと興味を失う場合もあります。

目にした物が次々と欲しくなってしまい、お金のことなど気にせずに次々と買ってしまう「買い物依存症」になりやすいのもADHDの特徴です。

また、ADHDの人はインターネットやゲームにもはまりやすく、いったん始めてしまうとなかなかやめられなくなります。

このようにADHDの場合、ゲーム依存やネット依存のリスクが高くなる傾向があります。

アルコール依存や薬物依存の傾向も

また、ADHDを抱えている場合、買い物やゲームに依存してしまうだけでなく、タバコやお酒がやめられない、過食が止まらない、という依存傾向がみられます。

日本では海外ほど深刻な状況になっていませんが、ADHDだと薬物に依存しやすいという報告もあるので注意が必要です。

ADHDだと見通しが甘いことが依存の原因

ADHDの人に依存傾向があるのは、本人の意思が弱いというより、見通しの甘さの影響といえます。

タバコやお酒が身体に悪いことは頭ではわかっていても「少しくらいなら大丈夫」と考え、最初は少量ですが徐々に量や回数が増えてしまいます。

ADHDの本人は「まだこれくらいなら大丈夫」と思っているのですが、気がついたときにはもうやめられないほどに、アルコールやタバコなどに依存している状態になっているケースもあります。

また本人は「その気になればやめられる」と思い込んでいることが多く、それが依存をさらにエスカレートさせていると考えられます。

◆この記事は、お茶の水女子大学大学院教授である榊原洋一先生執筆・監修の「図解よくわかる大人のADHD(ナツメ社)」の内容に基づいて、当サイト運営事務局の心理カウンセラーが編集を行っています。

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