【ADHDとの併発】不安障害とうつ病の治療方法について

ADHDの患者の中には、不安障害やうつ病を併発している人も少なくありません。

そこで今回は、ADHDの併存障害としても多い「不安障害」と「うつ病」の治療方法について書いてみたいと思います。

【ADHDの併発障害】不安障害の治療方法について

不安障害の治療方法には、主に薬物療法と精神療法が行われます。

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精神療法としては、不安感情を強くしがちな思考パターンを改善する方法として認知行動療法が効果的といわれ、薬物療法と並行して行われます。

また、不安障害は、うつ病や強迫性障害などの精神疾患とも併発しやすい傾向があるため、不安障害の治療だけでなく、他の合併症も含めた包括的な治療が大切になります。

不安障害の薬物療法について

不安障害の薬物療法では、SSRI(抗うつ薬)やベンゾジアゼピン系の抗不安薬を使用するのが通常です。

抗うつ薬であるSSRIは、薬の効果が出るまで約2週間程度かかり、即効性がないのがデメリットですが、パニック発作や予期不安への効果が高く、薬の副作用も少ないのがメリットにあげられます。

ベンゾジアゼピン系の抗不安薬は、不安感情や不眠症状に対して即効性があるのがメリットですが、長期間服用していると薬に依存しやすくなるリスクがあるのがデメリットです。

病気の状態や症状を慎重に観察しながら、2種類の薬を組み合わせていく治療が行われます。

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【ADHDとの併発】うつ病の治療について

うつ病の治療の中心は、抗うつ薬を用いた薬物治療です。

また、薬物治療と並行して、支持的精神療法、認知療法などの精神療法を行いながら、患者の不安を軽減させ、思考パターンを変えていくアプローチがとられます。

うつ病の発症原因には、神経伝達物質ノルアドレナリン、セロトニンの機能が低下していることが関係していると考えらえ、神経伝達物質を活性化させる効果がある薬が効果を発揮します。

うつ病治療の薬の種類について

うつ病の薬物治療に使われる抗うつ薬において、最初に処方された抗うつ薬で効果がみられる確率は60%から70%程度といわれ、効果があらわれない場合には別の薬が処方されます。

うつ病患者の9割近くは薬物治療によって症状が改善していきます。

また、不安感情、緊張感、不眠症状が強い場合は、症状にあわせて抗不安薬や睡眠薬が処方されることもあります。

抗うつ薬としては、うつ病の再発予防効果があり、症状が改善し病気が回復した後でも、SSRIやSNRIなどの抗うつ薬を飲み続ける維持療法がおこなわれるのが一般的です。

◆この記事は、お茶の水女子大学大学院教授である榊原洋一先生執筆・監修の「図解よくわかる大人のADHD(ナツメ社)」の内容に基づいて、当サイト運営事務局の心理カウンセラーが編集を行っています。

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