ADHDの相談先、相談機関の種類について|支援センター・自助グループ・家族会

ADHDなど発達障害の相談先としては、医療機関である病院がすすめられますが、家の近くに受診先の病院がなかったり、受診することに対して心理的に抵抗を感じる人もいることと思います。

病院以外には、ADHDの相談先や相談機関にはどのような種類があるのか、いくつか紹介したいと思います。

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【ADHDの相談先】発達障害者支援センター

発達障害者支援センターとは、ADHDなどの発達障害者の支援を行なっている専門機関のことで、各都道府県、政令指定都市に設置されています。

発達障害者支援センターの運営は、主に社会福祉法人やNPO法人(特定非営利活動法人)が行なっているのが通常です。

ADHDかもしれない、と思っても、病院に診察に行くのは抵抗がある場合、まず発達障害者支援センターに相談してみるとよいでしょう。

ADHDの電話相談も受け付けているので、気軽に相談することができます。

発達障害者支援センターの事業内容について

ADHDなど発達障害の人のサポート活動を行なっている発達障害者支援センターの事業内容は次の4つに分類されます。

①相談支援
②発達支援
③就労支援
④普及啓発・研修

発達障害者支援センターでは、ADHDなどの発達障害者本人や家族からの相談について、医師、社会福祉士、言語聴覚士、臨床心理士などが対応してくれます。

また、福祉制度の内容や利用の仕方、医療、保健、福祉、教育、就職など関係機関への紹介も行ってくれます。

ADHDの相談先②自助グループ

ADHDにおいても、ADHDの子どもを持つ親の会や、本人の自助グループが全国各地につくられています。

自助グループでは、患者本人、家族がお互いに情報交換をしたり、悩み事を相談したりして、お互いに支え合っています。

医師や臨床心理士などの専門家が協力している自助グループもあり、接し方や対処方法、ソーシャルスキルのセミナーを実施しているケースもあります。

自助グループでは、同じ病気や障害を持つ仲間と出会うことができ、実体験に基づく情報は非常に参考になることでしょう。

【ADHDの相談機関】精神保健福祉センター

精神保健福祉センターとは、精神障害や精神疾患を持つ人の自立と社会復帰を支援するための専門機関です。

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精神保健福祉センターは各都道府県に設置されていて、医師、看護師、臨床心理士、ソーシャルワーカーなどの専門家がいます。

ADHDなどの発達障害だけを専門に扱うわけではなく、アルコール依存症や認知症など、さまざまな種類の精神疾患の支援をおこなっています。

また、発達障害者を対象としてコミュニケーション講座やデイケア、患者の親や家族が情報交換できる機会を提供していることもあります。

ADHDの相談先|保健センター

各市町村に設置されている保健センターも、私たちには身近な相談先となります。

保健センターは、市民の健康相談、保健指導、健康診査をおこなう施設で、保健と健康に関する幅広いサービスが提供することが目的となっていて、ADHDなど発達障害に対して十分なサービスが受けれるとは限りません。

担当する保健センターの職員が、発達障害に詳しく、十分な経験がある人かどうかにもバラつきがありますが、関連する専門機関の紹介や、最初の相談先として利用するとよいでしょう。

ADHDの相談先|地域活動支援センター

地域活動支援センターは、障害者を対象とした、生産活動の機会を提供し、自立と社会復帰を支援する専門機関です。

対象者は心身障害者と広くなっていて、ADHDなど発達障害を専門とするサービスや支援があるわけではありませんが、中には発達障害者の支援のノウハウを持っている場合があるので、相談してみるのもよいでしょう。

地域活動支援センターの運営は、各市町村が主体となりNPO法人が担っています。

ADHDの相談機関|障害者職業センター

ADHDをはじめとする発達障害者の就労支援として、障害者職業センターやハローワークがあります。

障害者職業センターは各都道府県に設置され、障害者を対象とした職業リハビリテーション、就労支援などを実施する専門機関です。

就職先の企業をあっせんしたり、事業主に対して雇用管理に関する専門的助言を行ったり、コーディネーター的な役割を担っています。

障害者職業センターを利用するには、障害者手帳が必要となります。

ADHDの相談機関|ハローワーク

ハローワーク(公共職業安定所)では、発達障害に十分な理解を持つ専門チューターがいて、仕事を探している発達障害者の相談業務をおこなっています。

専門チューターが、雇用側である企業にも発達障害の理解を求め、就職後も調整役としてサポートを行うなど、発達障害者の就労支援の取り組みが実施されています。

◆この記事は、お茶の水女子大学大学院教授である榊原洋一先生執筆・監修の「図解よくわかる大人のADHD(ナツメ社)」の内容に基づいて、当サイト運営事務局の心理カウンセラーが編集を行っています。

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