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【大人のADHD】就職後の新入社員の時期がツラい?

会社や職場など、仕事先においても「大人のADHD」についての関心が高まってきています。

ADHDの人にとっては、就職して働くということだけでも大きなハードルとなるケースもすくなくありませんが、就職してからも何かと問題が生じやすいともいえます。

【大人のADHD】就職してから新入社員の頃がツラい?

ADHDがある人にとっては、就職してから新入社員の時期が一番ツラい時期になる可能性もあります。

ADHDなど発達障害がある人からすれば、就職する、仕事をする、ということが大きな目標となることも少なくありませんが、入社してから最初の新人の期間が大変ともいわれています。

というのも、日本の多くの会社では、新入社員の時期は様々な雑務や雑用を引き継ぐ傾向があるからです。

例えば、新入社員が最初にする仕事内容は、電話に出る、必要な書類のコピーをとる、といった事務作業であることも多く、こうした雑務はADHDの人にとって苦手な内容であることが多いのです。

コピーをしている最中にどこまでやったかわからなくなったり、枚数や部数を間違えてしまったり、電話の内容を忘れてしまったり、ADHDの人にとってはミスや失敗が多くなってしまうことも少なくありません。

得意分野でカバーすることも大切

単純作業を繰り返すことも多い事務作業は、ADHDの人にとっては苦手分野となりやすく、ルーティンワークの仕事はうまくこなせないことも少なくありません。

ADHDの人が、職場内での存在意義を周りの人から認めてもらうためには、自分の長所や特性を生かした得意分野でカバーすることも大切でしょう。

例えば、プレゼンテーションが上手い、企画力がある、行動力がある、など、ADHDの人が持つ特性を職場の人にアピールすることも重要になります。

もちろん、事務作業が苦手だからとあきらめてしまうのではなく、失敗やミスを減らす対策や対処法も大切ですが、得意な分野、能力を会社に認めてもらうことができれば、企業にとっても必要な人材と評価される可能性もあります。

職場での人間関係も重要

ADHDの人がスムーズに仕事をしていくためには、同じ職場内に良き理解者やサポートしてくれる仲間の存在が重要になります。

「忘れっぽいから」とサポートしてくれる仕事仲間がいれば、仕事でのミスや失敗も減り、ADHDの人が充実して働けることになるでしょう。

そのためには、職場で良好な人間関係を築くことが重要です。

挨拶をする、感謝の気持ちを伝える、謝る、といった対人コミュニケーションスキルなど、基本的なソーシャルスキルを身につけておくことが、社会で生きていくためには大切なのです。

◆この記事は、お茶の水女子大学大学院教授である榊原洋一先生執筆・監修の「図解よくわかる大人のADHD(ナツメ社)」の内容に基づいて、当サイト運営事務局の心理カウンセラーが編集を行っています。

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