ADHDは家事ができない?どんな工夫がいい?掃除、洗濯、料理、買い物

ADHDの人は家事ができない、と言われることがよくあり、また実際に、家事ができないと悩むADHDの女性も少なくありません。

ADHDが苦手な家事には、掃除、洗濯、料理、買い物などがあり、ごく一般的な家事を段取り良くこなすことがADHDの人には難しく感じられるものです。

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家事ができないADHD?掃除、洗濯、料理、買い物が苦手

ADHDの人は家事ができない、と悩むケースも多くみられます。

家事ができないと悩むADHDの人が多い原因としては、ADHDだと複数の作業を同時にできなかったり、混乱して手が止まってしまったりする傾向があるからです。

段取り良く家事をこなすには、複数の作業を同時に効率良く行なうことが求められますが、それがADHDの人にとっては苦手なことなのです。

例えば、洗濯しながら掃除を始めると、洗濯していることを忘れてしまい、夕方や夜になってから洗濯機の中を見て、朝洗濯していたことを思い出す、ということもあります。

どんな工夫が有効?家事ができないADHD

家事が苦手なADHDの場合、どんな工夫が効果的なのでしょうか。

まず最初にできる簡単な工夫は、やるべきことをリストアップして書くことです。紙に書いてもいいですし、小さめのホワイトボードを使うのもおすすめです。

家事をリストアップして、目につくところに貼っておきましょう。

やり終えた用事は二重線を引いて消していき、リストに残っている項目(掃除や洗濯など)を見ることで、まだやらなければいけない用事を思い出すことができます。

料理のときは火事に注意すること

ADHDの場合、一度に複数のことに取り組みはじめると、最初にしていた内容を忘れてしまいやすい傾向があるので、ひとつずつ用事に取り組む方がよいでしょう。

料理しているときに、鍋に火をかけたまま別の家事に取り組み始めると、鍋の火のことを忘れてしまいやすいので、料理の際は火事にならないように気をつけるようにしましょう。

料理の際はできるだけキッチンから離れないようにして、どうしても離れなければならない場合には、キッチンタイマーをかけて、料理をしていることを忘れても思い出せるようにする工夫が重要です。

買い物での失敗も多いADHD

ADHDの場合、買い物でも失敗やミスが多く、同じものを買ってしまうこともしばしばみられます。

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冷蔵庫の中身をきちんと把握できていなかったり、すでに買ったことを忘れてまた買ってしまうこともあります。

特に食料品に関しては、賞味期限があるため、あまり多く買い込んでしまうと食べきれなくて腐らせてしまうことにもなるので注意しましょう。

また、買い忘れてしまうこともADHDの人にはよくみられます。例えば、調味料を買いに行ったのに、お店で別の物に気をとられて肝心の調味料を買い忘れてしまう、というミスもおこりがちです。

買い物のミスや失敗を減らす工夫は?

買い物でのミスや失敗が多くなりがちなADHDの工夫として、買い物リストをつくることが有効です。

また、冷蔵庫の中に何が入っているか把握するために、中身を紙に書き出して冷蔵庫のドアに貼っておくのもおすすめです。

買い物に行く前には冷蔵庫の中身をチェックしてから買い物リストを作り、買い物リストはすぐに財布の中に入れるようにしましょう。

せっかく買い物リストを作っても、そのメモを持っていくことを忘れてしまうこともあるからです。

冷蔵庫の中身を確認する、買い物リストをつくる、といった基本的なことを習慣づけることで、日頃の買い物でのミスや失敗を減らすことができるようになります。

ADHDの家事は完璧を目指さない、手抜きも必要

掃除、洗濯、料理、買い物など、家事は毎日同じような作業の繰り返しです。

新しい刺激が好きなADHDの人にとっては、同じことを繰り返す家事は退屈に感じやすいものです。

面倒臭いと感じながらでは、集中力も続かず、失敗やミスも多くなってしまうものです。ADHDの家事では、完璧を目指すのではなく、手抜きできるところは手抜きをすることも大切です。

あまり無理をして頑張りすぎると、その反動で何もやる気がおきなくなってしまう、という状態に陥ってしまうこともあるので注意しましょう。

家事代行サービスを利用することも考えてみる

掃除、料理、洗濯、買い物などの家事は、ADHDの人にはとても難しい作業で、なかなかうまくできず、ストレスがたまってしまうことも考えられます。

できる範囲でがんばり、どうしてもできないことに関しては、家事代行サービスを利用するのもひとつの方法です。

家事代行サービスを利用するのは恥ずかしい、と思う人もいるようですが、現在では多くの企業が参入してきており、徐々に拡大しているサービスです。

ADHDの人のストレスを減らし、日々楽しく暮らしていくためにも、家事代行サービスの利用を考えてみるのもよいでしょう。

◆この記事は、お茶の水女子大学大学院教授である榊原洋一先生執筆・監修の「図解よくわかる大人のADHD(ナツメ社)」の内容に基づいて、当サイト運営事務局の心理カウンセラーが編集を行っています。

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