エビデンスベイストアプローチの意味とは?【臨床心理学】

臨床心理学用語のひつに「エビデンスベイストアプローチ」があります。

「エビデンス」という言葉は、TVや新聞、ニュースなど、特にビジネスの分野において、よく聞く用語になってきてるので、あなたも一度は聞いたことがあるかもしれませんね。

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そこで今回は、「エビデンス」の意味、「エビデンスベイストアプローチ」の意味、について調べてみたのでポイントをまとめておきますね。

エビデンスベイストアプローチの意味とは?

臨床心理学の基本的な理念として「エビデンスベイストアプローチ」があります。

この「エビデンス」という言葉が、臨床心理以外の他の分野でも、よく耳にすることが多くなってきた英語のひとつですね。

中には、「何かと言うとエビデンス、エビデンス、正直うるさくてうざい」なんてことを言う人も出てきているくらい、最近のビジネスシーンでは頻繁に使われる横文字です。

その「エビデンス」の意味は、日本語に訳すと「科学的な根拠」という意味になります。

近年の臨床心理学の基本的理念である「エビデンスベイストアプローチ」の意味とは、エビデンス(科学的根拠)にもとづいて、心理的なサポートを行おうという考え方のことになります。

うさんくさい、あやしい、とイメージに対して

臨床心理学という学問は、まだまだ歴史の浅い近代的な学問です。

初期の臨床心理学は、その当時の様々な派閥がある心理療法の寄せ集めから始まりました。

そういった臨床心理学に対して、各心理療法の効果についても疑問視されることも少なくなく、「うさんくさい」「意味がない」などネガティブなイメージを持たれることもありました。

それらの負のイメージに対して発展してきたのが「エビデンスベイストアプローチ」です。

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科学的根拠をもとに心理的サポートを行おう、というエビデンスベイストアプローチの登場によって、様々な心理療法の派閥あらそいや対立が解決され、臨床心理学がひとつの学問としてまとまることになったのです。

他の業種との連携やコラボレーションも可能に

エビデンスベイストアプローチは、臨床心理学がひとつにまとまる、という統合に良い影響があっただけでなく、他の業種や分野との連携やコラボレーション関係をつくる上でも役立ちました。

クライエントが抱えている問題の多くは、精神医学的な問題と関連が深いものです。

そのため、臨床心理士は、精神科医をはじめ他の専門職と連携することも重要になります。

エビデンスベイストアプローチという共通認識にもとづき、臨床心理学と精神医学が協力することが大切なのです。

精神科医と臨床心理士が協力し、クライエントの問題のメカニズムと介入方法を研究し、有効な方法を開発する、という取り組みが盛んに行われるようになりました。

エビデンスベイストアプローチにおける臨床心理士の活動

エビデンスベイストアプローチでは、臨床心理士は次の方法にそって実践活動を行うことが推奨されています。

①スタンダードなアセスメント方を用いて、クライエントの変化を客観的に検証する
②効果研究を通して、介入方法を吟味し、その介入方法をより良いものにする
③その結果を系統的に整理し、社会に公表して、第三者が利用可能な状態にする

こうした方法によって、それぞれの介入方法の効果について検証することもでき、またその結果を他の臨床心理士が活用することもできるようになったのです。

まとめ

・エビデンスとは、科学的根拠の意味
・エビデンスベイストアプローチとは、科学的根拠に基づいて心理的サポートをする考え方
・エビデンスアプローチの登場で、心理療法の派閥対立がひとつにまとめられるきっかけになった
・精神医学と臨床心理学など、他分野との連携関係にも役立っている

この記事は、次の文献を参考に記事編集しています。

参考文献
・臨床心理学を学ぶシリーズ(東京大学出版会)
・よくわかる臨床心理学(ミネルヴァ書房)
・テキスト臨床心理学(誠信書房)
・臨床心理アセスメント入門(金剛出版)
・徹底図解 臨床心理学(新星出版社)

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