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境界性人格障害を克服するには、客観的になり視野を広げることが重要

境界性人格障害(ボーダーライン障害)を自力で克服するためには、客観的になること、視野を広げることが重要です。

視野が広くなってくると、自分と周りの人との関係も客観的に見えるようになり、今まで相手の都合も御構い無しに泣いたり騒いだり、感情に振り回されていた自分の姿にも気づけるようになっていきます。

客観的な視点を持つことで境界性人格障害を克服していく

境界性人格障害(ボーダーライン症候群)の人は、自分のイメージがない、自分のことがわからない、社会における役割がわからない、といった未熟なアイデンティティを感じやすい特徴があります。

アイデンティティ(自己イメージ)については、自分一人で考えていても難しいところがあります。

自分はどういう人間か、自己イメージを安定させ、境界性人格障害(ボーダーライン症候群)を克服するためには、客観的な視点を持つことが大切です。

集団やグループ組織に所属すること

集団の中で自分がどのような位置にいるのか、全体を見ることができるようになると個々も見えるようになっていきます。

苦手なことではあるのですが、境界性人格障害(ボーダーライン症候群)を自分で克服するためには、集団に属することが大切です。

ただし、同年代、同性のグループだと緊張したり、不安を感じやすいのも事実です。

最初は、いろいろな年代の人がいるグループの方がよいでしょう。

視野を広げることで回復につながる

視野が広がり、自分の姿を外から客観的に見られるようになれば、境界性人格障害(ボーダーライン症候群)の回復につながります。

視野が広がる方法やきっかけはひとそれぞれです。医師とのカウンセリングも有効ですし、学校に行ったり、仕事をするといった現実的な対人関係の影響も大きいです。

また、多くの人がいるグループや組織の中で、自分の言動を考えてみたり、まわりの人の気持ちや思考に気づくことで、少しずつ視野が広がっていきます。

境界性人格障害が治るとはどういう意味?

ところで、境界性人格障害(ボーダーライン症候群)が治る、克服できた、回復した、とは、どういう状態を指すのでしょうか。

「治る」ことは、どういう意味を指しているのでしょうか。

境界性人格障害 (ボーダーライン症候群)は、対人関係の問題が多い障害です。

その境界性人格障害(ボーダライン症候群)が治るとは、「社会の中で自立した生活ができるようになること」を意味します。人間関係において、ストレスが減り、トラブルや問題が少なくなって、自立した生活が送れるようになることです。

ひとは誰でも少なからず、何らかのストレスやトラブルにあうものです。完璧を目指すのではなく、ほどほどを目指しましょう。

境界性人格障害を克服していく変化とは?

境界性人格障害(ボーダーライン症候群)を克服していく中で、物事や人に対して感じ方の変化を自分で気づきます。

感じ方が変わることは、自分の変化を意味します。それが回復に向かっている証拠です。

境界性人格障害の克服に際して、どんな変化を感じたりするのか、いくつか例をあげてみました。

・主治医ひとりだけに頼りきりだったが、他の医師やカウンセラーに相談できるようになった

・医師に恋愛感情を持っていたが、友情に変化した

・「死ぬ!」とすぐに言っていたが、白黒だけでなく中間の考え方があると思えるようになった

・欲求不満をみつけては怒っていたが、欲求不満のすべてを解決しなくてもいい

・恐怖や不安から部屋に閉じこもっていたが、外にある新しい世界を知った

◆この記事は、パーソナリティ障害臨床の第一人者である岡田尊司先生(岡田クリニック院長)執筆・監修の「ササっと分かる境界性パーソナリティ障害(講談社)」の内容に基づいて、当サイト運営事務局の心理カウンセラーが編集を行っています。

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