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【ADHDの対処法】環境調整&整備で集中力を高める、忘れ物対策にも

なかなか集中できない、忘れ物が多い、物をよく失くす、整理整頓できない、など、ADHDの人はその特性に悩みやすいものです。

コンサータ等のADHDの治療薬の効果で症状を抑えることも可能ですが、部屋やデスクなど、まわりの環境を調整&整備することで、集中力が高まったり、忘れ物や失くし物を減らすこともできます。

【ADHDの集中力対策】環境を整える

ADHDの人が勉強や仕事に集中したい、というときは、まわりの環境を整え、不要な刺激となるものを減らすことが効果的です。

ADHDの人の集中力を妨げるものとしては、例えば、携帯電話の着信音、パソコンの画面、課題とは無関係なもの、窓の外の景色や騒音、テレビの音などがあります。

集中力を高める対策としては、こういった邪魔になる刺激を減らし、周囲の環境を整えることが有効です。

携帯電話の電源を切る、パソコンの画面を閉じる、机の上に無関係なものを置かない、窓を閉める、テレビを消すなど、環境調整をして、集中力向上をはかりましょう。

また、机(デスク)の上を片付けるという作業は、実はかなりの時間を必要とする作業になりがちです。そういう場合には、自分のデスクに固執せず、集中しやすい場所を探すのも選択肢のひとつです。

例えば、会社では会議室を使うとか、学生なら図書館で勉強するなども、ADHDの人にとって集中しやすい環境といえます。

ADHDの忘れ物対策、失くしものを減らす工夫は?

ADHDの人は、家のカギや財布、携帯電話などを、どこかに置き忘れたり、物をよく失くすのも特徴的です。

忘れ物対策、失くし物を減らす工夫としては、物を置く場所を決めておくことよいでしょう。

置き場所は一度決めたら、できるだけ変えないようにしましょう。間違えて前の場所に戻してしまう可能性も高くなるからです。

カギや財布、携帯電話の置き場所を決めたら、家族にも伝えて、サポートをお願いしておくとよいでしょう。

また、通勤や通学の持ち物は、できるだけ同じカバンを使うようにして、カバンの中に入れっぱなしにすることがお勧めです。

物を入れたり出したりを繰り返すほど、忘れ物や失くしものが増えるリスクが高くなるからです。

整理整頓が苦手なADHD、どんな工夫がいい?

整理整頓が苦手なADHDの人も多いのですが、日常生活に支障が出すぎない程度には整理整頓する必要があります。

整理整頓が苦手だからといってなにもしないでいると、部屋や机、家の中が散らかる一方で、忘れ物や失くしものの原因にもなってしまいます。

整理整頓対策としては、例えば、絵や写真などを引き出しに貼っておく、という工夫がおすすめです。

何が入っているか忘れてしまっても、写真を一目見て分かるようにしておくのです。

また、同じ物をよく買ってしまう、というのもADHDの人のありがちですが、頻繁に目にする写真やイラストで確認していれば、ダブって購入するリスクも減らすことができます。

◆この記事は、お茶の水女子大学大学院教授である榊原洋一先生執筆・監修の「図解よくわかる大人のADHD(ナツメ社)」の内容に基づいて、当サイト運営事務局の心理カウンセラーが編集を行っています。

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