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目次
パーソナリティ障害(人格障害)の原因は遺伝性?親の育て方?
パーソナリティ障害(人格障害)の原因は遺伝なのか、それとも親の育て方などの環境が原因なのか、と議論されることが多いようです。
これと似たようなテーマで、性格は遺伝か、それとも環境か、という話もあります。
パーソナリティ障害(人格障害)は遺伝するのか?
パーソナリティ障害(人格障害)は遺伝するでしょうか。
結論から言うと、パーソナリティ障害(人格障害)が遺伝する割合は50〜60%程度といわれています。
この割合を見て「高い」と感じた人もいるかもしれませんが、他の病気と比較してみるとそこまで高い割合ではないということが分かると思います。
病気別 遺伝が原因となる割合
・糖尿病 90%
・自閉症 90%
・統合失調症 80%
・躁鬱病 70〜80%
・高血圧 60〜70%
・肥満 60%
・パーソナリティ障害(人格障害) 50〜60%
・うつ病40〜60%
パーソナリティ障害(人格障害)の原因は遺伝と環境
病気別の遺伝原因の割合をみてみると、パーソナリティ障害(人格障害)の遺伝が原因となる割合は、糖尿病や自閉症と比較すると低いということがわかります。
遺伝性は、パーソナリティ障害(人格障害)の発症に無関係ではありませんが、環境的な要因がかなり大きいということです。
恵まれた発育環境であれば、パーソナリティ障害(人格障害)を発症する確率はグッと低くなり、めったに発症しない程度の確率です。
乳児期や幼児期、小学生くらいまでの時期の間の家庭環境が、パーソナリティ障害(人格障害)の発症のカギを握っているといえます。
パーソナリティ障害(人格障害)は家庭環境の影響が大きい
パーソナリティ障害(人格障害)のおよそ半分の割合は、家庭環境が原因となります。
家庭環境と一言でいってもいろいろありますが、一番影響が大きいのは親との関係です。
しっかりと愛情や世話をしてもらったか、親の子育てや子供への接し方、関わり方などの行動が、そのまま子供の手本となります。
育児放棄や虐待、愛情不足な発育環境だと、パーソナリティ障害(人格障害)の発症率は高くなるといえます。
子供が親から見捨てられるように感じる体験は、心に傷を残し、精神的にも不安定なまま成長していくことになります。
親の行動や接し方の影響を引き継ぐ
発育環境での親の行動や接し方を、子供はそのまま受け継いでしまいます。
例えば、演技性パーソナリティ障害の人では、見た目や性的魅力を大切にする親や家族がいる割合が非常に高いそうです。
逆に、反動形成といって親と正反対の性格になるケースもみられます。
また、親を手本とするだけでなく、親子関係でのあり方を、他の人間関係でも再現するようになってしまうこともあります。
親から暴力や暴言など、虐待を受けて育った子供は、他人から同じように扱われるような人間関係を築いたり、逆に自分が暴力や暴言、虐待をするという形で再現してしまうこともあるのです。
【まとめ】
パーソナリティ障害(人格障害)の原因は、遺伝が半分、環境が半分のようですね。
ということは、親子関係、発育環境などがどうあるか、がパーソナリティ障害(人格障害)の発症に大きな影響を与えるということになります。
子供のことをやさしく見守り、あたたかく愛情を持って育てることが、やっぱり子育てには大切なんだ、ということを再確認しました。
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