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目次
ひきこもりや不登校にも、挫折に弱い境界性パーソナリティ障害
境界性パーソナリティ障害の人は「自分のことがわからない=同一性の障害」のため、社会における自分の位置もわかりません。
社会での自分の位置、役割、どんなことに貢献できるのか、役立てるのか、といったことがわからないので、ちょっと壁にぶつかっただけですぐに挫折してしまいがちです。
その結果、ひきこもりや不登校になりやすい面があります。
ひきこもりや不登校になりやすい境界性パーソナリティ障害
境界性パーソナリティ障害の人は、自己イメージ(アイデンティティ)があいまいで、また大人と青年との境界もあいまいです。
そのため、早くから社会に出たがる傾向が強くみられます。
水商売についたり、海外で働きたい、研究職につきたい、都会へ海外へという思考には、家から親から逃げたいという気持ちも影響していると思われます。
ですが、うまくいかなかったときに、すぐに挫折してしまい、もう社会から見捨てられた、と感じてしまいがちです。
その結果、不登校やひきこもりになりやすい傾向があります。
すぐに挫折する境界性パーソナリティ障害
早く社会に出たいいう傾向が強い境界性パーソナリティ障害ですが、アイデンティティが確立していないと困難な出来事にもうまく対処できません。
また、何か壁にぶつかったとしても、自分の力で乗り越えようとせず、すぐに誰かの手助けを求めます。
境界性パーソナリティ障害の人は子供っぽい願望を持ちがちですが、夢や目標に向かってコツコツ努力することはあまりありません。
また、現代社会では、将来の選択肢が多いため、どれを選んでいいのかわからず悩んでしまうこともしばしば。
社会にでてもすべてが思い通りにいくわけもなく、困難な状況になるとすぐに投げ出してしまい、挫折しがちです。
もうダメだ、どうしようもない、おしまいだ、とマイナス思考に陥り、すぐに死にたくなってしまいます。
自傷行為や万引き、器物破損や放火など、反社会的な行動をおこすこともあります。
境界性パーソナリティ障害の本人の気持ち
・誰も私のことを心配してくれない
・私は無力、役に立たない人間だ
・やりたいことが見つからない
・自分の存在している意味がわからない
・自分の能力が社会から評価されない
・思っていた学校(職場)と違う
・信頼していた上司に裏切られて、もう会社に行けない
境界性パーソナリティ障害の体験談/症例
「お母さんは私のことに興味がない」
お母さんはいつも仕事で多忙で、私を育ててくれたのは祖母でした。
祖母ももう亡くなってしまい、私はひとりぼっちになりました。
母はしつけが厳しく、祖母のしつけを否定し、すっかり直されてしまったほどです。
でも、母は私の高校時代の男性関係を何も知りませんし、今もお金に不自由していないことも知りません。
母は「あなたのために」と押し付けがましいことを言いますが、私がリストカットをしたり死のうとしたことも知らず、私には興味がないのです。
この間も芸能プロのオーディションを受けたけどダメでした。
もうどうでもいいです。
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