境界性人格障害は嘘つき?虚言癖も?|ボーダーラインの症状

人は誰でも、勘違いや記憶違い、誤解などをしてしまうことがあります。

しかし、境界性人格障害(ボーダーライン症候群)の人は根も葉もない嘘をつくことが多く、人間関係がこじれてしまう原因になることもしばしばあります。

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嘘つきな病気?境界性人格障害(ボーダーライン症候群)の特徴

まわりの人からすれば、境界性人格障害(ボーダーライン症候群)は「嘘つきな病気」「虚言癖」と言われることもあります。

境界性人格障害(ボーダーライン症候群)の人は、相手を自分の思い通りに動かそうとする感情が原因となり、嘘をつくことも少なくありません。

職場の上司に助けてもらいたい、同僚に頼りたい、という気持ちが強く、人によって言動を使い分けるため、ときには事実無根の話をあたかも本当のことであるかのように信じ込ませることもあります。

境界性人格障害(ボーダーライン症候群)の人がついた嘘に気づき、まわりの人が怒ったり、信用がなくなっていくのも当然の流れです。

また、境界性人格障害のうそが元で、人間関係のトラブルが発生することもよくあります。

境界性人格障害に人が嘘をつく例①

境界性人格障害(ボーダーライン症候群)の人がつく嘘は、人間関係に関する嘘なので、関係する周囲の人が巻き込まれてしまい、混乱したりトラブル状態に陥ってしまうことも少なくありません。

境界性人格障害(ボーダーライン症候群)の人はどんな嘘をつくのか、例をあげて考えてみましょう。

例えば、

・職場のAさんに対して「BさんがAさんの悪口を言っていた」と嘘をつく

・Bさんに対して「Cさん、実はBさんのことが嫌いなんだって」と嘘をつく

・Cさんに対して「Aさんが、部長にCさんが仕事をサボっていると言っていた」と嘘をつく

と、虚言癖のように根も葉もない嘘をいろいろな人につくため、境界性人格障害(ボーダーライン症候群)のまわりの人(Aさん・Bさん・Cさん)の人間関係がこじれる原因になってしまうこともあります。

ボーダーライン症候群の嘘の例②

また、ボーダーライン症候群の人は職場の同僚に対して、「私、体調が悪いから仕事を手伝って欲しいの」と頼んで、助けても欲しいを訴えます。

しかし、上司には「私に仕事を押し付けてきて困っています」と嘘をつき、上司に対して助けて欲しいと言ったりすることもあります。

その結果、誰が本当のことを言っているのか、上司も公平な判断ができなかったり、同僚が不当な評価を受けてしまったり、という被害にあうこともあります。

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なぜ、境界性人格障害(ボーダーライン症候群)は嘘をつくのか?

なぜ、境界性人格障害(ボーダーライン症候群)の人は嘘をつくのでしょうか。

実は、困ったことに本人には「嘘をついている」という自覚がないケースが多いのです。

境界性人格障害(ボーダーライン症候群)の人が嘘をつく要因には、次のような背景が考えられます。

【境界性人格障害(ボーダーライン症候群)の人が嘘をつく要因】
①人の心を読むのが上手
②認知がずれている
③思いつきを自分で信じる
④自分に注目して欲しい
⑤相手思い通り動かしたい

①人の心を読むのが上手

境界性人格障害(ボーダーライン症候群)の人は、相手の表情や気持ちを読むのが上手です。人間関係に特に敏感で、弱点をつく感覚が鋭い傾向があります。

②認知がずれている

相手にそのつもりがなくても勝手に深読みしたり、極端に解釈したりと、白黒思考(二極思考)のせいで、他人の言動や出来事の受け取り方がずれていることも、嘘をつく要因になっています。

③思いつきを自分で信じる

境界性人格障害(ボーダーライン症候群)の人は、視野が狭い人が多く、また考え方も偏りやすいため、自分が口に出した言葉を深く考えず、自分の解釈でにストーリーを作り上げて、それを信じ込んでしまうことも、嘘をつく背景に存在します。

④自分に注目して欲しい

自分に注目して欲しい、という感情も、嘘をつく要因になっています。被害者になることで、悲劇の主人公になることで、まわりの注目を集めることができるため、嘘をつくのです。

⑤相手を思い通り動かしたい

境界性人格障害(ボーダーライン症候群)の特徴として、相手を自分の思い通りに動かしたい欲求が強い点がみられます。これを対人操作性といい、心の不安を解消したいという気持ちが原因となっています。

対人操作性とは?

境界性人格障害(ボーダーライン症候群)の特徴に「対人操作性」があります。対人操作性とは、相手を自分の思い通りに動かそうとすることです。

これは、心の不安を解消しようとすることが原因となっていて、相手を自分のコントロール下におけば、自分が見捨てられることはなくなるからです。

リストカットなどの自傷行為の要因にも「対人操作性」があげられます。

家族や友人など、自傷行為(リストカット)に驚いたり、「やめなさい」と怒ったりと、対応しているうちに、いつの間にか境界性人格障害(ボーダーライン症候群)のペースに巻き込まれてしまう例もよくあります。

境界性人格障害(ボーダーライン症候群)の人は、相手の心の動きを読み、弱点やすきをついたり、裏をかく能力が優れているため、職場の上司のように立場が上の人であっても、いいように操られてしまうことも少なくありません。

◆この記事は、パーソナリティ障害臨床の第一人者である岡田尊司先生(岡田クリニック院長)執筆・監修の「ササっと分かる境界性パーソナリティ障害(講談社)」の内容に基づいて、当サイト運営事務局の心理カウンセラーが編集を行っています。

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