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目次
リストカットやセックス依存症の原因は境界性パーソナリティ障害かも?
リストカットなどの自傷行為、派手な異性関係やセックス依存症、オーバードーズ(大量服薬)などの症状がみられる場合、境界性パーソナリティ障害が原因のケースも多くみられます。
境界性パーソナリティ障害では、リストカットや過食、性的逸脱や暴力、買い物依存など、衝動的な行動が主な特徴としてみられます。
このような衝動的な問題行動の原因は、心の中にかくれた「見捨てられたくない不安」がきっかけになりやすく、問題行動を何回も繰り返してしまうのも特徴的です。
境界性パーソナリティ障害の衝動的な問題行動例
境界性パーソナリティ障害の衝動的な問題行動には次のようなものがあげられます。
・リストカット(自傷行為)
手首を切るだけでなく、二の腕や足の内側を切ることも
・オーバードーズ(大量服薬)
2週間分として処方された睡眠薬や精神安定剤を一気に飲む。市販されている風邪薬や頭痛薬の場合もある。
・過食、暴食
大量に食べては吐く、という行為を繰り返す。下剤や利尿剤を使うことも。
・家出
家にいるのが嫌だといって家出する。性的逸脱につながりやすい。
・アルコール依存、薬物依存
不安やさみしさを紛らわすための手段として、アルコールや薬物に依存していく。若い母親のパチンコ依存、ギャンブル依存も増加している。
・DV(家庭内暴力)
境界性パーソナリティ障害のDV(家庭内暴力)は、ほとんどのケースで母親が暴力の対象になる。物を壊すことも多い。
・セックス依存(性依存)
性行為が目的ではなく、心の寂しさや不安を埋めるための行為として、不特定多数の異性と肉体関係を持ちやすい。援助交際のケースでも、お金目的だけではないこともある。
・買い物依存
衝動的の買い物をすることで、ネガティブな感情を解消しようとする。クレジットカードを使いすぎて自己破産してしまうことも。
不安や恐怖、寂しさの感情を解消するために
境界性パーソナリティ障害の人は、ひとたび不安や恐怖、寂しさなどの感情が湧き上がってくると、自分ではコントロールできず、感情に耐えられなくなり問題行動をおこしてしまいます。
まるで発作のように、いつもの自分とは違う自分になってしまったかのように衝動的にしてしまうのです。
家族や友人、恋人など、まわりの人を困らせたり、迷惑にならないか、など、自分の状況などを考える余裕などありません。
境界性パーソナリティ障害の人が衝動的な行動を起こす流れ
まわりの人からみると、境界性パーソナリティ障害の人は突然問題行動を起こすように感じられますが、心理的にはいくつかの段階があります。
①不安が大きくなる
さまざまなネガティブな感情が沸き上がり、自分ではコントロールできなくなる
②感情に耐えられない
不安や恐れ、さみしさなどの感情が膨らみ、耐えられなくなる
③些細なことがきっかけとなり爆発する
爆発寸前の感情を抱えているときは、ほんの些細なことがきっかけとなってしまう
④衝動的な問題行動をおこす
境界性パーソナリティ障害の問題行動の代表例はリストカットですが、それ以外にも様々な問題行動をおこすばあいがある
境界性パーソナリティ障害の人が、親に「育て方が悪かったからだ!」と責めたり、リストカットなど自己破壊的な行動をするときには、本人は気づいていませんが、その背後には人間関係のストレスや学校に行けない、職場になじめないなどの現実的な問題があります。
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