スポンサーリンク
スポンサーリンク
目次
いい子や優等生の子供が、突然境界性人格障害になりやすい?
子供の頃によい子だったり、優等生だった子供が、ある年齢になって突然境界性人格障害になった、という例も少なくありません。
普通のいい子が境界性人格障害になりやすい、といわれる背景にはどのような原因や要因があるのでしょうか。
いい子や優等生だった子供は境界性人格障害になりやすい?
実は、境界性人格障害(ボーダーライン症候群)の人の中に、子供時代はいわゆる普通のいい子で優等生だった、という人も多いといわれています。
親にとってみれば、成績優秀、親の言うこともよく聞いていた、手のかからない子だった、その子供が急に変わってしまい、困り果ててしまうケースも多いのです。
いい子や優等生が境界性人格障害になりやすい、といわれるのには、どのような背景があるのか、ポイントまとめてみたいと思います。
手のかからないいい子だったけど、本当は?
境界性人格障害(ボーダーライン症候群)の人の子供時代を調べてみると、いくつか共通点があります。
・手のかからないいい子だった
・おとなしくてかわいい子供だった
・一人遊びをしてくれた
という子供だったケースも多いようです。
いつもおとなしい、親の言うこともよく聞くいい子だったのに、なぜ?という親も多いようですが、本当は「過保護の裏返し」だった可能性も否定できません。
また、おとなしくTVを見たり、一人で遊んだり、手のかからない子だった、と言いますが、実は子供は心の中では寂しかった可能性も考えられます。
親の言うことをよく聞いたけど、本当は?
他にも、「親の言うことを素直によく聞く子だった」と言う、境界性人格障害の子供の親も少なくありません。
学校で何があったか何でも話してくれた、といいますが、本当は、親を喜ばせるために良いことだけを報告していた、とも考えられます。
親は、子供の心がわかっていた、と思っていましたが、実際は一部分しか見えていなかったのでしょう。
成績優秀の優等生だったけど、本当は?
また、成績優秀な優等生タイプの子供が境界性人格障害になる例もよくみられます。
友達と遊んだりするよりも勉強が好きで、成績もトップクラスで自慢の子供だったのに、と嘆く親もいますが、実は「親から言われるから勉強していただけ」かもしれません。
いい子や優等生な子供が、ある日突然境界性人格障害になるケースでは、このような要因や背景が水面下に隠れていたのではないか、と想像できます。
反抗期がなかった子供は境界性人格障害になりやすい?
反抗期がなかった子供は危険、境界性人格障害になりやすいのでは?と言う人もいるようですが、実際のところはどうなのでしょうか。
反抗期がない子供は境界性人格障害(ボーダーライン症候群)になりやすい人と言えるのか、まずは反抗期についてみてみたいと思います。
2種類の反抗期の時期と特徴について
一般的に、子供の反抗期は2回あるといわれています。第一次反抗期は2〜3歳、第二次反抗期は思春期です。
第一次反抗期では、子供に自我が芽生える時期で、親から自立していく第一歩になります。何かにつけて「イヤイヤ」「自分でする」と主張するのが特徴です。
第二次反抗期では、子供の自我が確立する時期にあたり、親離れの時期でもあります。親を無視したり、嫌ったりする傾向が特徴です。
反抗期のない子供は危険なのか?
反抗期がない子供は、親から自立する気がないことを意味するので、危険な兆候である、といわれることもあります。
ですが、子供の反抗の仕方は様々なパターンがあり、親の方が反抗されたと感じていないこともあります。
特段、反抗期がなかったからといって、境界性人格障害になりやすい、と心配する必要はありません。
◆この記事は、パーソナリティ障害臨床の第一人者である岡田尊司先生(岡田クリニック院長)執筆・監修の「ササっと分かる境界性パーソナリティ障害(講談社)」の内容に基づいて、当サイト運営事務局の心理カウンセラーが編集を行っています。
スポンサーリンク