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目次
【職場でのADHD対策】忘れ物が多い、よく物をなくす、対処法は?
ADHDの人の場合、仕事での忘れ物が多かったり、よく物をなくすので、職場でも問題が生じやすいものです。
そうしたADHDの特性に対してどのような対策や対処法をとればよいのでしょうか。
物をよく失くすADHDの対策として
ADHDの人は、仕事上の大事な書類をどこにしまったか忘れてしまい、書類を探し回ったり、カバンに入れるのを忘れたまま出かけてしまうことがあります。
ADHDの大学生のケースだと、レポートや論文などの提出物をなくしてしまったり、家に置いてきてしまったりすることもあります。
物をよく失くすADHD症状の対策としては、まずは物をなくさないようにすること、保管方法を工夫することが大切です。
例えば、ファイルを色別にして、重要な書類は赤色のファイル、重要度が低いのは青色のファイル、など、一目見てわかるように、また目に付きやすい場所に置くとよいでしょう。
ADHDの忘れ物対策は?
また、ADHDの人の場合、ちゃんと準備していても持って行くことを忘れてしまうこともあります。
忘れ物が多いADHD症状の対策としては、カレンダーのリマインダー機能を活用して、自分自身に通知するようにするとよいでしょう。
例えば、翌朝、出勤する前の持ち物チェックのときに、リマインダー機能でチェック業が通知されるように設定しておくなども有効です。
毎日の必需品はバッグから出さないようにして、玄関のドア付近に置いておくと忘れ物を予防することにつながります。
紙の書類よりもデータとして保管する
紙の書類だと、ADHDの人の場合、持ち運びをしているうちにどこに置いたか分からなくなってしまうリスクもあります。
ですので、書類は紙よりもできる限りデータ化してパソコンやタブレット等に保存するようにしましょう。
また、クラウド化によってどのパソコンからでもデータにアクセスできるように設定しておくと、さらに便利になります。
大事な物や書類は預からないようにする
物をよく失くす、忘れ物が多い、ADHDの対策として究極の方法は「大事なものや書類は預からないこと」です。
職場の同僚や上司に、自分がADHDであること、忘れ物が多かったり、よく物をなくすこと、について理解してもらい、周囲に協力してもらうことが一番です。
その代わりといってはなんですが、自分の得意なこと、アイデアや企画を練る、プレゼンをする等は、自ら率先して仕事を引き受けるようにして、良好な職場の人間関係を心がけましょう。
◆この記事は、お茶の水女子大学大学院教授である榊原洋一先生執筆・監修の「図解よくわかる大人のADHD(ナツメ社)」の内容に基づいて、当サイト運営事務局の心理カウンセラーが編集を行っています。
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