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目次
【ADHDの家族関係】理解されない、勘違いや思い込みも多い、接し方は?
ADHDがあると、妻や夫といったパートナーなど夫婦関係での行き違いや、子どもとの親子関係など、家族関係がうまくいかず、ぎくしゃくしてしまうことも少なくありません。
ADHDの特性についてなかなか理解されないこともあり、もどかしいことも少なくありませんが、ADHD本人も家族もお互いの気持ちを理解しようとする姿勢が大切です。
家族にADHDを理解してもらう
ADHDの特性を家族に理解してもらえず、家族関係が悪くなってしまっているケースも少なくありません。
例えば「今度の土曜日は予定を空けておいて」と言われていたのも関わらず、ADHDの人はその約束を忘れて別の予定を入れてしまう、ということがあります。
また、彼女や妻などパートナーからのプレゼントをなくしてしまったり、子どもの進路の相談を上の空で聞いていたり、ということもあります。
ADHDでない人からすると不誠実と感じられる態度になりやすく、家族からの信頼や愛情を失ってしまうことにつながります。
ですが、ADHDの人が家族やパートナーのことを大切に思っていないわけではありません。ADHDの特性のため、うっかり忘れてしまったり、他のことに気をとられやすいのです。
ADHDの特性を家族が理解することが、よりよい家族関係を築くためには必要不可欠です。
ADHD本人の勘違いや思い込みも多い
ADHDの場合、人の話を最後まで聞かないで早合点してしまい、それが元で口論やケンカに発展したり、勝手に怒り出したりすることがあります。
コミュニケーションの行き違いが頻繁に起きると、家族関係も悪くなりやすいものです。
ADHD本人の勘違いや思い込みを修正することも大切です。
思い込みや勘違いの具体例
例えば、仕事から帰ってきた夫が「ご飯まだ?」と妻に聞いたら、「もっと早く作れ」と催促している、と思い込んでしまうことがあります。
事実としては「早く作れ」といったわけではありませんが、ADHDの妻は「夫はもっと早く料理をつくれと命令している」「私への感謝の気持ちなんてない」と勝手なストーリーを作ってしまうのです。
子どもとの接し方は?【親のADHD】
勘違いや思い込みは誰でもしてしまうことがありますが、相手に悪意がないのに怒りをぶつけたりすると人間関係のトラブルの原因になってしまいます。
大切なことは事実を客観的に捉えることです。
子どもが「お母さん、靴下がない」と言ったら、ADHDの母親は「まだ洗濯していなことを責められた」と感じて怒ってしまいます。
ですが、子どもは自分でタンスの中から靴下を探せないだけかもしれません。子どもの考えや立場で考えることで、親としては穏やかな対応ができるようになります。
理由がわかるだけでも「引き出しの奥まで探したの?」「靴下は左の引き出しだよ」と落ち着いた接し方ができます。
ADHDの親自身がイライラしたり怒る回数も減り、子どもにとっても叱られることが減り、良好な親子関係を築くことにつながります。
◆この記事は、お茶の水女子大学大学院教授である榊原洋一先生執筆・監修の「図解よくわかる大人のADHD(ナツメ社)」の内容に基づいて、当サイト運営事務局の心理カウンセラーが編集を行っています。
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