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【ADHD】管理能力が低い?指示の伝え方、服薬管理、健康管理のサポートも

ADHDの場合、忘れっぽい、管理することが苦手という統制があります。

家族はそうしたADHDの特徴を理解し、重要な事柄については本人に管理をまかせきりにしないようにすることが大切です。

ADHDは管理能力が低い?

ADHDの人の多くは「管理する」ことが苦手です。

そのため、総務や人事など人の管理の仕事、金銭管理する経理業務、物品管理の作業などは、ADHDの人には向いていない仕事といえます。

また、ADHDの人が苦手とする管理には、時間の管理も含まれます。

作業をいつ始めればいいのか、どんな段取りで、どんなペースで仕事をすればきちんと終えられるのか、といった判断をするのがADHDの人には難しいのです。

ADHDの接し方「指示の伝え方」について

ADHDの人は、一度に多くの指示を出されると、情報を処理しきれなくなり、パニック状態になったり、混乱したり、指示の内容を忘れてしまうこともあります。

ADHDの人への指示の伝え方のポイントは、一回にひとつだけ、次の指示は一つ目が終わったから出す、というように、小分けにして指示を伝える方が効果的です。

また、仕事では、ADHD本人が指示の内容を正確に理解しているか確認することも大切です。

ADHDだと留年や退学も多い?

ADHDの人が学生のケースだと、単位の取得や管理が大切になってきます。

授業に出席する、提出物を期限までに提出する、試験をちゃんと受ける、など、自己管理ができないと留年や落第につながってしまいます。

アメリカでのADHD調査では、ADHDの人はそうでない人にくらべて、留年や退学する人の割合が多いとうデータもあります。

ADHDの学生の場合、親が介入して単位の取得状況を確認したりと、家族のサポートが必要になることもあります。

ADHDの服薬監理は家族のサポートが必要

ADHDの薬物治療を行い、薬を飲んでいる場合には、ちきんとした服薬監理も重要になります。

ADHD本人に服薬管理をまかせきりにしてしまうと、薬を飲むことを忘れたり、飲んだかどうかを忘れたり、決められた服薬の量や回数を守ることが難しくなってしまいます。

薬の飲み忘れが原因で、会社や学校でトラブルを起こしてしまうこともあるので、ADHDの服薬管理は家族がサポートすることが大切です。

1日1回、家族が必ず服薬を確認するようにしましょう。

不摂生も多いADHD、健康管理も大切

ADHDの人は、不摂生をしやすい、ともいわれ、過食や喫煙、飲みすぎなどで体調不良になってしまうケースもみられます。

また、時間管理が苦手なADHDの人の多く、夜更かしをしすぎて生活リズムが乱れてしまったり、睡眠不足や不眠、過労にも注意が必要です。

こういったADHDの人の不摂生に対しては、家族がサポートしながら規則正しい生活リズムを整えることが望まれます。

◆この記事は、お茶の水女子大学大学院教授である榊原洋一先生執筆・監修の「図解よくわかる大人のADHD(ナツメ社)」の内容に基づいて、当サイト運営事務局の心理カウンセラーが編集を行っています。

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