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【アドラー心理学】性格が決まる年齢は?ライフスタイルの形成

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アドラー心理学では「性格」のことを「ライフスタイル」と呼んでいます。

では、その人の性格(ライフスタイル)が決まる年齢は何歳ごろなのでしょうか?

今回は、アドラー心理学における、ライフスタイル(性格)が決まる年齢や要因について、ポイントを簡単にまとめてみたいと思います。

性格が決まる年齢は何歳?「ライフスタイルの形成」

前回の記事でお伝えしたように、アドラー心理学では「性格(ライフスタイル)は、自分が望めば変えることができる」となっています。

もちろん、本人が望んでいないのであれば、ライフスタイル(性格)を変える必要はないです。

しかし、「自分の性格を変えたい!」と思うなら「変えることができる」というのが、アドラー心理学の考え方なのです。

では、その「性格」が決まる年齢は何歳ごろなのか?

アドラーが言うには「人の性格(ライフスタイル)の根幹は、4歳から5歳頃に形作られる」と考えられていました。

アドラー心理学の考えでは「8歳から10歳までに、ライフスタイル(性格)の基本ができる」といわれています。

「あれ、アドラーとアドラー心理学って別なの?」と思った方もいると思うので、ちょっと補足しておきますね。

アドラーとアドラー心理学との違いは?

実は、今現在の「アドラー心理学」は、アドラー本人の言葉だけを取り上げている、ということではないのです。

もちろん、アドラー心理学の根幹部分は「アドラーの考え方」が基礎になっているのは間違いありません。

しかし、当時の時代や文化的な背景もあって、アドラー本人が、現代の私たちの状況にあまりそぐわない発言をしていることもありました。

時代の流れとともに、社会状況や常てきな価値観、文化的背景は変化するものなので、アドラー心理学も常に変化し、進化していく必要があるわけですね。

ライフスタイルに影響を与える3つの要因

アドラー本人によると「ライフスタイルの根幹は4〜5歳頃」、現在のアドラー心理学によると「8〜10歳頃の年齢までにライフスタイルの基本がつくられる」といわれています。

ライフスタイル(性格)が形作られる過程において、影響を与える3つの要素は次の通りです。

①身体的な影響
②劣等感
③環境

①身体的な影響

身体的な影響は、「気質の遺伝」や「器官劣等性」が代表的なものとされています。具体的には、「身長が低い」「身体が弱い」などの身体的なことが、ライフスタイル(性格)形成に影響を与えていく、ということですね。

②劣等感

劣等感は、その名の通り「劣等を感じること」です。この劣等感については、次回の記事で詳しく説明したいと思います。

③環境

環境とは、「家族布置」と「文化」のことになります。

「家族布置」の「布置」とは、モノの配置という意味の言葉ですが、心理学の分野では「めぐりあわせ」というような意味合いで使われます。

つまり「家族布置」とは、家族に関係する様々な事柄、という意味です。

親の考え方や価値観、家庭の雰囲気なども含まれます。

アドラーが重要視したのは「家族布置」の中でも「きょうだい関係」です。

生まれた順番、第一子、第二子、真ん中、末っ子、一人っ子など、それぞれのきょうだい関係において、特徴や傾向があるとされています。

「文化」は、生まれた国の文化、国民性、民族性はもちろん、地域性や自分が所属するグループ(共同体)での思考パターンなどもあります。

「性格は自分で決めたもの」アドラー

このような3つの要素が、性格(ライフスタイル)の形成に影響するのですが、アドラーの結論は「ライフスタイルは自分で決めたもの」といわれています。

アドラー心理学以外の心理学の考えかたの中には、母子家庭で育った、身体的な障害がある、などのケースでは、本人の性格に悪影響が及ぶ、というものもあります。

ですが、アドラー心理学いおいては、「影響はあるかもしれないが、性格を決める決定的な要因ではない」と考えられています。

ライフスタイル(性格)を決めるのは、あくまでも自分自身、というのがアドラー心理学の考え方です。

自分の身体的状態、置かれている周りの環境などに対して、どのように感じ、どのように意味づけをするか。

同じ状況であっても、人のよって感じ方や受け取り方は違いますよね。

「すべては自分次第である」ということです。

できるだけ建設的で、前向きな考え方をしていきたいですね!

まとめ

・ライフスタイル(性格)ができる年齢は、アドラーによると4〜5歳頃、アドラー心理学によると8〜10歳までに基本が形作られる

・現代のアドラー心理学は、アドラーの考え方を中心に、時代の流れとともに変化し進化している心理学

・アドラーはきょうだい関係を重要視した

・アドラー心理学では「ライフスタイル(性格)は自分で決めることができる」

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