【アドラー心理学】劣等感と劣等コンプレックスについて

「勉強が苦手」「太っていて可愛くない」「先を越されてししまった」など、人は誰でも何かしらの劣等感を持っているものです。

まったく劣等感を持っていない、という人は、ほとんど見つからない、と言っていいくらい、少ないのではないでしょうか。

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そこで今回は、アドラー心理学における「劣等感」の捉え方や考え方について紹介したいと思います。

良い劣等感と悪い劣等感がある

「劣等感」というと、あまり良くないマイナスな言葉、ネガティブなイメージがありますよね。

しかし、アドラー心理学では「劣等感を味方につけれることで、自分を成長するきっかけになる」と考えられています。

それとは逆に、劣等感を病気のようにこじらせてしまうと、「私にはできない」「無理」「ダメだ」と、肝心な時になると逃げてばかりになってしまう、という恐れもあります。

つまり、アドラー心理学によると、劣等感には、良い劣等感と悪い劣等感がある、ということですね。

劣等感には3種類ある

アドラーは「劣等」について、次の3種類に分けられる、と唱えました。

①劣等性
②劣等感
③劣等コンプレックス

①劣等性

劣等性とは、客観的にわかる身体的な特徴を意味します。例えば、身長が低い、身体的な障害がある、といった特徴のことで、これらのことをアドラーは「器官劣等性」という言葉を使っています。

②劣等感

劣等感とは、自分の心の中で劣等に感じていることを意味します。劣等感は、理想イメージと現実の自分とのギャップによって生まれます。本人が平均以上の能力をもっていても、その人自身が「劣っている」など引け目を感じていれば劣等感は生じるのです。

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③劣等コンプレックス

劣等コンプレックスとは、「自分がいかに劣っているか」をあえて自分からひけらかすことで、自分の課題から逃げようとする姿勢、を意味します。過度な劣等感によるものであり、アドラーの言葉によると「ほとんど病気」と指摘されています。

優越コンプレックス

また、劣等コンプレックスの反対に「優越コンプレックス」というものもあります。優越コンプレックスとは、自分の過去の栄光や実績、まわりの人の偉大さをひけらかすことを意味します。この優越コンプレックスも、自分に対する劣等感をこじらせてしまった結果、起こるものです。

過去の栄光にすがって自分の自慢話ばかりをしたり、知り合いにすごい人がいる、と知り合い自慢をしたりする、のは、典型的な優越コンプレックスと考えられます。

劣等感は自分を成長させるエネルギーになる

「劣等性」は、事実としてあるもの、と言えます。

また「劣等感」は、自分が感じるもの、です。

この2つとうまく付き合っていくことで、自分を成長させることができるので、劣等性や劣等感そのものを否定する必要はありません。

そもそも、私人間は、理想を持ち、現実とのギャップに対して劣等感を抱く生き物、といえます。

劣等感を抱くからこそ、理想像に近づくために努力し、成長することができるのです。

人類の文化がここまで発展してきたのも、他の動物とくらべて、人間の身体能力が劣っていたから、と言えます。

劣等感を持つことは、健全です。

ただし、劣等コンプレックスは、目の前の課題から逃げる要因になってしまうので、あまり望ましいとは言えません。

自分が感じている劣等感を否定せず、風邪のようにこじらせず、理想の自分に向かって努力する姿勢が大切になります。

まとめ

・劣等感には、持ってい良い劣等感と悪い劣等感がある

・アドラーが唱えた3種類の劣等
①劣等性(身体的特徴)
②劣等感(その人が「劣っている」と感じていること)
③劣等コンプレックス(自分がいかに劣等かをアピールして現実から逃げる)

・優越コンプレックスとは、過去の自慢話や知り合い自慢をすることで、その人の劣等感が原因

・劣等感は成長するためのエネルギーになる

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