【アドラー心理学】勇気くじきと問題行動、対処法について

アドラー心理学では、人の問題行動(不適切な行動、ともいう)には「対象となる相手がいる」と考えます。

また、その問題行動にも、それなりの目的や目標がある、と考えられています。

スポンサーリンク

そこで今回は、アドラー心理学における「問題行動(不適切な行動)」「勇気くじき」と、その対処法についてポイントをまとめてみたいと思います。

不適切な行動(問題行動)にも目的がある

アドラー心理学において、人が幸せを感じるために目指す最終ゴールは「共同体感覚を持つこと」です。

家族や友人などの共同体に対して貢献しているという実感が、まわりの人たちとの絆を強めてくれます。

そして、その共同感覚を目指すための第一歩が「勇気」です。

ですが、その「勇気」がくじかれてしまった場合には、共同体に対して貢献とは逆の行動「不適切な行動(問題行動)」をとってしまいます。

まわりの人(共同体)に対して、破壊的、非建設的な態度になってしまうのです。

アドラー心理学では、人は特定の相手に対して目的をもって行動をする、と考えます。

状況や相手によっては、ある行動をするときもあれば、行動しないときもある、ということですね。

例えば、家では問題のない素直な少年が、学校にいるとき、特定の先生が相手のときだけ問題行動を起こす、というケースもあります。

特定の先生との感情の行き違いで、校則をやぶったり、暴力的な行動をしたり、授業の妨害をしたり、最終的には学校が嫌になって登校拒否になってしまいました。

家では問題のない子供が学校にいる間、相手がある特定の先生のときにだけ問題行動を起こしてしまう「不適切な行動」の原因は、勇気がくじかれているからです。

勇気くじきの特徴

自分の勇気をくじいてしまう人、他人の勇気をくじいてしまう人など、「勇気くじき」の特徴は次の6つがあります。

①恐怖による動機づけ
人間は動物とは違い、罰や恐怖を与えることは、抵抗や反発をまねくだけで、適切な行動を学ぶことができない。
例「100点とれなかったら、おやつなし!」

②悲観的なマイナス思考
悲観的でネガティブだと、何をしてもうまくいかない、という姿勢になります。常にプラス思考でいる必要はありませんが、いざというときにはポジティブでいる必要もあります。
例「どうせロクなことにならない」

③原因志向
過去の出来事に対して「◯◯が原因で失敗した」と悲観ばかりしていると、前に進むことができない。

④聴き下手
相手の相談や悩みも聞かず、自分の話ばかりするようでは、相手の勇気をくじくことになる。

スポンサーリンク

⑤重箱の隅をつつく
悪い要素のみをあら探しするような姿勢では、勇気がくじかれる。

⑥皮肉を言う
皮肉は、皮肉を言う自分も相手からも、やる気や勇気を奪ってしまう。

このような勇気くじき行動は、自分のためにも、まわりの人のためにもならないので、勇気くじきは今すぐやめるように心がけたいですね!

問題行動(不適切な行動)の4つの目標

アドラーの弟子の一人、ドライカースは「特に子供の不適切な行動には4つの目標がある」と唱えました。

この4つの目標は、子どもだけではなく大人にも当てはまります。

①注目
②権力闘争
③復讐
④無気力

①注目

「注目」とは、その言葉通り、自分のしていることに注目して欲しい、という目標です。例えば、学校の授業中に騒いで授業を妨害したり、赤ちゃんでもないのに指をしゃぶったりすると、いつもは自分に注目してくれな先生や親が注目してくれます。

ですので、普段から、問題行動ではなく、適切な行動、良い行いに注目してあげるコミュニケーションが大切です。

②権力闘争

「権力闘争」とは、相手に支配されたくない、優位に立ちたい、ボスでいたい、という目標です。例えば、相手の発言を邪魔したり、言い争うことで自分の力を示そうとします。

権力闘争をする人は、勇気はくじかれていますが、まだ力がある状態です。対処法としては、相手を負かそうとたたかうのではなく、横の関係で接するように心がけましょう。

③復讐

不適切な行動の「復讐」は、自分がやられたから仕返しをする、という気持ちで相手を傷つけようとします。自分は誰からも好かれていないと思い込み、「相手を傷つけるときだけ、自分の存在感がある」と感じてしまっている状態です。

復讐している人に対して「傷ついた」と反応してしまうと、本人は「効果がある」と感じてしまいます。対処法として、傷ついたことは伝えずに、報復を避け、人間関係の修復を図りましょう。

④無気力

無気力になると「一人にしてほしい」「何もできない」という態度になります。無気力の問題行動は、最終的に部屋に引きこもってしまうケースに発展することもあります。

こうなってしまうと、当事者間だけでの解決は難しいため、カウンセラーなどの専門家に相談して対処しましょう。

この4つの目標は、段階が進めば進むほど、改善&解決が困難になります。

もし、自分の家族や友達がこれらの状態に陥ってしまった場合は、できるだけ早い段階で対処しましょう。

まとめ

・アドラー心理学では、人は特定の相手に対して目的をもって行動をする、と考える

・不適切な行動にも目的がある

・勇気がくじかれると問題行動をしてしまう

・勇気をくじく人の特徴
①罰や恐怖で脅す
②悲観的でネガティブ
③過去の原因にフォーカスする
④相手の話を聴くのが下手
⑤あら探しする
⑥皮肉っぽい

・問題行動(不適切な行動)の4つの目標
①注目
②権力闘争
③仕返しをする
④無気力

スポンサーリンク