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目次
ADHDのSST(ソーシャルスキルトレーニング)とは?
ADHDの場合、人の話を最後まで聞けない、話に割り込む、まわりのことが見えなくなるなど、社会技能「ソーシャルスキル」が未熟なことが多くみられます。
対人コミュニケーションスキルを身につけるためにも、SST「ソーシャルスキルトレー二ング」が必要になることもあります。
ソーシャルスキルとは?
ソーシャルスキルとは、人が社会の中で生活していくために必要になるコミュニケーションスキルなどの社会スキルの意味です。
世界保健機関であるWHOでは、ソーシャルスキルにはコミュニケーションスキル、意思決定、問題解決能力、ストレスへの対処など、様々なスキルが含まれます。
一般的にはソーシャルスキルは発達の過程で身につくものですが、ADHDなど発達障害の人はソーシャルスキルの習得が遅れる傾向があります。
ソーシャルスキルが未熟だと、相手と意思疎通がうまくできなかったり、問題に対処できなかったり、感情のコントロールができなかったり、人間関係でトラブルを起こしたり、失業してしまうことも少なくありません。
しっかりと人の話を聞くことが大切
ADHDの人が特につまづきやすいのは、コミュニケーションスキルといえます。
人の話を聞くことが苦手なADHDの場合、どのように人の話を聞けばよいのか、相手への上手な伝え方など、コミュニケーションスキルを身につけることができれば、良好な人間関係を築くことができることでしょう。
具体的なコミュニケーションスキルとして、あいづちを打つ、相手の話を最後まで聞く、話に割り込まない、大事なポイントは復唱するなどがあります。
ADHDのSST(ソーシャルスキルトレー二ング)とは?
ADHDの人が必要な社会スキルを身につけるために、SST「ソーシャルスキルトレーニング」を受けることが有効です。
SST「ソーシャルスキルトレーニング」は、認知行動療法のひとつに位置付けられています。
現在、大人の発達障害者を対象としたSST「ソーシャルスキルトレーニング」やストレスマネジメント講習会などが幅広く実施されています。
ADHDの自助グループや家族会、地域の保健センターが主催しているセミナーもあるので、インターネットで情報を調べたり、直接問い合わせてみるとよいでしょう。
SST「ソーシャルスキルトレーニング」で学んだスキルと、日常生活の中で実践していくことで少しずつソーシャルスキルが身についていくのです。
SSTの例(ソーシャルスキルトレーニング)
SST「ソーシャルスキルトレーニング」とは、社会の中で生きていく上で必要となる行動や態度を理解し、自分の問題行動を改善するために、ロールプレイを通じて学んでいきます。
ADHDの人に必要となるソーシャルスキルの具体例には、次のようなスキルがあります。
・人の話を聞くスキル
・自分の考え方を伝えるスキル
・怒りをコントロールするスキル
・上手に断るスキル など
◆この記事は、お茶の水女子大学大学院教授である榊原洋一先生執筆・監修の「図解よくわかる大人のADHD(ナツメ社)」の内容に基づいて、当サイト運営事務局の心理カウンセラーが編集を行っています。
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