スポンサーリンク
スポンサーリンク
目次
理由がわからない自傷行為リスカ、注目されたいという心理だけではない?
自傷行為(リストカット)をする理由や原因は「かまってほしいから」「注目してほしいから」と考えている人が多いようですが、実際はどうなのでしょうか。
自傷行為をしたことがある人に直接理由を聞いてみても「自分では理由がよくわからない」「ただなんとなく」という体験談も多く聞きます。
また「気持ちが軽くなるから」などの声も多く、一時的に苦しみから解放される効果が、何回も自傷行為/リストカットを繰り返す原因のひとつになっていることも確かと言えそうです。
自分では自傷行為/リスカの理由がわからない?
リストカットや過量服薬(オーバードーズ)などの自分を傷つける行為「自傷行為」をする理由や原因は何なのでしょうか。
リスカやオーバードーズなど危険な行動をすると、親や家族、友だちからは「なぜそんなことをするの?」と質問されることになります。
ですが、リスカ/自傷行為をした本人は「自分では理由がわからない」と答える例も多く、理由や原因について説明することができません。
リスカ/自傷行為をする本人の心理は?
リスカ/自傷行為をする本人も理由や原因がよくわからない、というケースは珍しいことではなく、また「ただなんとなく」「ブワーッと気持ちが興奮して」という体験談も多く聞きます。
リスカ/自傷行為の深層心理では「自己治療」と「対象支配」の2つがあると考えられます。
自己治療とは、高くなっていた緊張や不安、恐怖などマイナス感情を、リスカ/自傷行為をすることで一時的に解消できることです。ただし、根本的に解決できるわけではなく、その場限りで一時的な効果しかありません。
対象支配とは、相手が自分の思い通りに動いてくれるというような、相手を操縦する欲求がみたされることです。
このように、自己治療、対象支配、どちらの深層心理からみても、リスカ/自傷行為を繰り返す原因があります。
また、自傷行為/リスカをした後の心理(気持ち)については、落ち込んだり、反省して自己嫌悪になる、むなしい気持ちになる、というケースが多くみられます。
気持ちが軽くなるからという理由が多い?
リスカ/自傷行為をするきっかけは些細なことが多く、ふとした瞬間に感情が高ぶり、興奮して衝動的に自傷行為/リストカットをしてしまうのです。
不安や緊張感など、精神的ストレスがたまると、衝動的にリスカ/自傷行為を起こしてしまうことが多く、リスカ/自傷行為には、一時的ですが不安やストレスを軽くさせる効果があると考えらえます。
他にも、騒ぎを起こした後の静かな感じや、何らかの安心感のようなものが得られることから、リスカ/自傷行為を繰り返してしまい依存状態なる傾向があります。
注目されたい、かまってほしい、という理由ではない?
リストカットは、親や家族などまわりの人から見ると、見た目的にも驚く光景です。
そのため「注目されたいから」「かまってほしいから」ということがリスカ/自傷行為の理由だと周りのひとは考えがちですが、必ずしもそれだけではありません。
例えば、母親に無理な要求をしたけどそれが通らなかったときに、リスカをして手首が血が流れる様子を「ほら、これ」と母親に見せた、という娘の例もあります。リスカの傷や血を見た母親は驚き、娘の要求を聞いてしまいます。
このように、リスカ/自傷行為をすることで相手を操るというケースもあるのです。
自傷行為/リストカットの理由や気持ち(心理)の一例
・リスカをするとスカッとした気持ちになる
・血を見ることで安心した気分になる
・自分が生きていると実感できる
・傷の痛みが気持ちいい
・自分のことが嫌いだから
・怒りの感情が落ち着く
・興奮してうつ状態がなくなる
・嫌なことがあると自傷行為をする習慣になっている
・自傷行為(リスカ)をした瞬間は覚えていない
自傷行為/リスカの症例(本人の体験談)
女子中学生Aさんの体験談です。
学校の試験のときに勉強がはかどらなかったので、朝起きたときにリスカをしようと思いました。
朝、目が覚めて起きようとすると、とても緊張して頭の中がキーっとなってきてしまいました。
試験の勉強ができてない、テストの点数が低くなる、親や先生に軽蔑される、と考えてしまい、不安や恐怖がおそってきたのです。
リスカをすれば学校を休める、試験を受けなくてもいい、と思ったわけではないのですが、気がついたときにはリスカをしていました。
今ではリスカが習慣となっていて、緊張や不安が強くなったときにはリスカをしてしまいます。
リスカ以外に過食もしていて、うつ病になる恐怖がおそってきて耐えられなくなると、食べては吐くを繰り返してしまいます。
スポンサーリンク