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同情は危険なの?職場での境界性人格障害の接し方で注意したいこと

職場の同僚や知り合いなどが境界性人格障害(ボーダーライン)の場合、どんな接し方や対処方法をとればよいのでしょうか。

今回は「職場での境界性人格障害(ボーダーライン人格障害)の接し方」をテーマに書いてみたいと思います。

同情は危険?境界性人格障害の職場での接し方

誰でも、周りに困っている人がいれば助けてあげたい、と感じるのは当然の事です。

職場の同僚や部下、知り合いから「助けて」とSOSのサインが発せられれば、自分のできる限りのことをしてあげたい、と同情するものです。

しかし、境界性人格障害(ボーダーライン人格障害)の場合、「助けて」「見捨てないで」と言われても、同情したり援助する対応は危険といえます。

同情するとさらに混乱する結果に

職場などに境界性人格障害(ボーダーライン人格障害)の人がいると、本人は職場の同僚や部下、上司に対して「助けて・見捨てないで」というメッセージを発します。

そのSOSのサインに対して、職場の周りの人は助けてあげたい、ほうっておけない、という気持ちになるのが普通の反応です。

ですが、境界性人格障害(ボーダーライン人格障害)の人に対して、同情したり、手をさしのべる接し方は、混乱にとびこむことと同じです。

境界性人格障害の人の要求がエスカレートする

同じ職場で働く仲間が困っていると、なんとか助けてあげたいと思うのが人情です。

しかし、心底同情し、できる限りのサポートをしたところで、境界性人格障害(ボーダーライン人格障害)の人の要求はエスカレートしていく一方で、職場の周りの人たちは振り回されるだけです。

結果的には、境界性人格障害(ボーダーライン人格障害)の人と関わる職場のみんなに迷惑がかかることになってしまいます。

同情して助けてあげた場合はどうなる?

境界性人格障害(ボーダーライン人格障害)の人は次のような「助けて」とアピールする傾向があります。

・私、困っているの
・助けてほしい
・行かないで
・見捨てないで

境界性人格障害(ボーダーライン人格障害)の人が、巧みに「助けて」と訴えてくる言葉に、職場の周りの人は同情してしまうものです。

なんて気の毒なんだ、なんとかしてあげよう、できる限りのことはするよ、と援助するケースも少なくありません。

しかし、援助しようと決意した時点で、残念ながら境界性人格障害(ボーダーライン人格障害)の人に巻き込まれていると考えられます。

その後、境界性人格障害の人からの要求はどんどんエスカレートしていき、職場の人間関係も混乱してしまいます。

もし放置した場合、どうなる?

では逆に、境界性人格障害の人が助けてと言ってきても、無視をして放置した場合はどうなるのでしょうか。

放置した場合でも、境界性人格障害(ボーダーライン人格障害)の人からの訴えは続きますが、この段階ではまだ職場の周りの人は巻き込まれてまいません。

しかし、次第に要求はエスカレートしていき、常識では考えられないような要求や、時と場所を考えないような要求へと過激になっていくこともあります。

結果として、職場の人も振り回されてしまい、人間関係が悪化してしてしまう事もあります。

同情して助けても、放置しても結果は同じ?

職場で境界性人格障害(ボーダーライン)の人が困っているので、「なんとかしてあげたい」と思って手を差し伸べるのは、自分が巻き込まれてしまうことになる危険性が高いのです。

境界性人格障害(ボーダーライン人格障害)の人の「愛情飢餓」は底がなく、何をしても満たされる事なく、要求がどんどんエスカレートしていく一方です。

しかし、もし助けなかった場合でも、境界性人格障害の人は要求し続ける例もあります。

困った事に、同情して助けても、放置しても、結果は同じように大混乱になってしまう可能性があるのです。

職場での境界性人格障害の接し方や対応は?

職場の同僚や部下、上司が境界性人格障害(ボーダーライン人格障害)かもしれない場合、どのような接し方や対応がよいのでしょうか。

極端な言い方かもしれませんが、可能であれば「境界性人格障害の人から逃げること」です。

境界性人格障害(ボーダーライン人格障害)の人は、自分の近くの人、身近な人に依存したり、巻き込む傾向があります。

ですので、巻き込まれないためには、境界性人格障害(ボーダーライン)の人とできる限り離れて距離を置くような接し方がよいでしょう。

仕事の関係上、距離を置くことが難しい場合には、会社の上司や上層部に相談して、適切に対応してもらうように働きかけることをおすすめします。

◆この記事は、パーソナリティ障害臨床の第一人者である岡田尊司先生(岡田クリニック院長)執筆・監修の「ササっと分かる境界性パーソナリティ障害(講談社)」の内容に基づいて、当サイト運営事務局の心理カウンセラーが編集を行っています。

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