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目次
境界性人格障害を自力で治すためには?考え方を変えることが大切
不安や激しい怒りの感情に混乱してしまい、急に怒り出したり、リストカットなど衝動的な行為にはしったり、というのが境界性人格障害(ボーダーライン症候群)の特徴のひとつです。
そうした不安や怒り、衝動的行動が原因で、さらに患者本人が苦しんでしまう、という悪循環から抜け出し、境界性人格障害(ボーダーライン)を自力で治すためには何が大切なのでしょうか。
問題を明らかにする【自力でボーダーラインを治す】
境界性人格障害(ボーダーライン症候群)は、対人コミュニケーション、人間関係の問題が大きい障害です。
実際の対人関係において、自分に自信がなく、まわりの人からどんな風に見られているか、見捨てられていないかと不安いなりやすい特徴があります。
そうした不安の感情から、部分的対象関係を持った子供の状態におちいってしまうのです。
とはいえ、境界性人格障害(ボーダーライン症候群)の人の中にも、おとなの人格も一方では持っているので、現実的な問題をあきらかにして、解決に取り組むことで、おとなの人格も戻ってくるようになります。
そして視野も広くなり、周りの人の事情や状況を考えて、自然と自分で判断できるようになります。
考え方を変えることで自力で境界性人格障害を克服する
境界性人格障害(ボーダーライン症候群)を自分で克服するには、回復の道のりは長く、ひとつひとつステップを上がっていくように、考え方も少しずつ変化していきます。
ステップ①自分の極端な考え方に気づく
白か黒、良いか悪い、と両極端な考え方や思考パターンを自分が持っていることに気づくことから、境界性人格障害(ボーダーライン症候群)の克服はスタートします。人は誰でも善悪の両方を持っていて、グレーな部分も存在するということを、徐々に受け入れていけるように心がけましょう。
②相手のせいにしていたことを理解する
境界性人格障害(ボーダーライン症候群)の人は、いつ相手や周りの人の解決を求めて「誰かのせい」にする傾向があります。「あの人のせい」という時、その裏側には「何とかして欲しい」という意味が込められていたことを理解していきます。他者に解決を求めるのではなく、自分で解決していくんだ、と理解するようにしはじめます。
③相手には相手の事情がある
自分の思い通りに動いてくれないから相手を責める、と自分勝手だったことを認めます。誰にだって様々な事情や都合があり、自分のためだけに24時間つきあうことが無理だ、と理解します。たとえ、自分のために動いてくれなくても、それは見捨てたわけではない、と気づく。
④相手に頼ってばかりだったと知る
常に相手に頼ってばかり、というのが境界性人格障害(ボーダーライン症候群)の特質です。しかし、頼っていた相手がいつも自分のことだけを見ているわけではないし、体調が悪かったり、ということもあります。他人に頼ろうとしている限り不安定さは解消できません。頼れるのは自分だけ、というほど強くなる必要はありませんが、過度に頼りすぎるのをやめましょう。
⑤自分で解決する
問題は相手にあるのではなく、自分の中にある。どうして欲しいかではなく、どうしたいか、どうすればいいか、自分のことをわかっているのは自分のはずです。誰かに依存するのではなく、ほどよい距離感をとり、お互いに尊重しあった関係を築けるように取り組む。
◆この記事は、パーソナリティ障害臨床の第一人者である岡田尊司先生(岡田クリニック院長)執筆・監修の「ササっと分かる境界性パーソナリティ障害(講談社)」の内容に基づいて、当サイト運営事務局の心理カウンセラーが編集を行っています。
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